こんばんは、Tomです。今日は朝一番の新幹線で、名古屋方面に出張です。名古屋方面は、比較的穏やかな天気で、とても気持ちの良い日でした。というわけで、今日はたっぷり時間がある移動中の新幹線で記事を書きました。
さて、今日の話題ですが、昨日に引き続き週末に活動したチャンネルデバイダーの話です。
先日ヤフオクでジャンクといわれる約50年前のチャンネルデバイダー TA-4300F を約5K円で購入しましたが、動作を確認したらすべて動作していたところまでレポートしました。
本日は、その後のメンテナンスの話です。
1.メンテナンスの方針を決める
本来、Tomがやりたいメンテナンスは、下記の通りです。
1)電解コンデンサをすべて交換する。
2)古い半田をすべて吸い取り、新しい半田に乗せ換える
3)VR、ロータリースイッチなどの接点をすべて洗浄する。
しかしながら、非常に困ってしまいました。
ご覧の通り、たくさんのハーネスがメイン基板に直接はんだ付けされていて、コネクターは一切ありません。これはメンテナンスをするうえで大問題です。
なぜなら、基板をひっくり返す動作を何度も行っていると、ハーネスがはんだ付けした根本から折れてしまうからです。このハーネスは撚り線なのでまだいいですが、これよりも以前になるとハーネスは単線となり、ラッピングされているという状況になり、以前その手のプリメインアンプを修理した時にハーネスが折れて大変な思いをしました。
もしやるとすれば、この一本一本にタグを付け、写真を沢山撮り、基板の写真にハーネスの番号を付けてから実施しなくてはいけません。
」
2.方針変更
そこで、大きく方針を変更する事にしました。
コンセプトは、『寝た子を起こすな!』です。
現在、せっかく動いているのに、下手に再はんだやコンデンサの交換で、ハーネスを切ってしまいどこにはんだ付けされていたが判らなくなって壊してしまっては元も子もありません。リファレンス機があれば、やる気はおきますがそれもないので、今回は下手なことはしないことに決めました。
そこで今回は、3)のすべての接点の洗浄だけを行うことにしました。
3.接点の洗浄
方針も決まったので、早速接点の洗浄を行います。
1)フロントパネルのVRとロータリースイッチの接点の洗浄
まずは、一番接点の多い、フロントパネルからです。
2)モード切替スイッチの接点の洗浄
洗浄した後は、何度もロータリースイッチを回します。
3)リアパネルのロータリースイッチの洗浄
周波数を切り替えるリアパネルのロータリースイッチを洗浄しますが、基板をどりださないといけません。
しかも、ロータリースイッチ部にはシールド版が取りついていますので、これもばらします。
これでやっと基板のロータリースイッチにアクセスできるようになりました。
洗浄を行います。
つまみを付けて、何度も回します。
それにしても改めて見ると、恐ろしい抵抗の数ですね。当時はこれをすべて手で挿入したのでしようね。なので集積度が高いです。
4)リアコネクタの洗浄
跡は機番を汲みつけし、リアの入出力のコネクタを洗浄します。
これで接点の洗浄は完了です。
4.外観の洗浄
最後に外観の洗浄を行います。
1)フロントパネル
2)リアパネル
3)トップカバー
5.仕上げをして完了
あとは仕上げをして完了です。
デザインは50年前ですが、外も中もピカピカです。
これで、夢のマルチアンプに一歩近づきました。
本当は電解コンデンサだけでも交換したいのですが、ここは我慢!何か不具合があったら実施しましょう!
さて、どんな音がするのでしょうか?
年末の休みが楽しみです!