YAMAHA プリアンプ C-2a、実は直っていませんでした。 でも・・・・・。

こんばんは、Tomです。昨日の朝、C-2aの修理を行い、これで悩みは解決した!ヤッターと思ったのですが、その後、いざ、オーディオシステムに設置した所、やはりMCアンプ動作時に、片チャンネルからボソボソという音が聴こえて来ました。これは大変です。直ったと思っていたら、実はまだ完全に直った訳ではなかったのですね。でも、ボゾボゾというノイズは、MCカートリッジを使用してる時、つまりMCヘッドアンプがおかしいと言う事が判りましたので、絞込みが成功しました。オーディオ好きのお友達に聞くと、それは、MCアンプのトランジスタが寝ぼけていんるんじゃないの?とアドバイスを頂きました。
更にネットでも調べてみましたが、そしたら、下記の電解コンデンサキットをヤフオクで販売してくれた方が、ボソボソというノイズを消すために、また、別の部品を販売しているではありませんか・・・・・。でも電解コンデンサならまだしも、それ以外の部品が劣化する事はあまり考えにくい事です。
とにかく、MCヘッドアンプ基板にフレッシュな半田を乗せて、寝ぼけたトランジスタを復活させて見ましょう!

1.せっかく組み上げたアンプをまたバラす。そして、MCヘッドアンプユニットを取り除く。昨日、せっかく苦労してアンプを組み立て、オーディオシステムに組み込みましたが、また1から出直しで、C-2aのバラしをしました。そして今度は、MCヘッドアンプユニットをメイン基板から取り除く事に・・・・。写真は一個取り除いたMC基板ユニット部です。メイン基板に縦型に取り付けてあります。

2.MCアンプ基板
これが、取り除いたMCヘッドアンプ基板ユニットです。
これで片チャンネルで、PNP、NPNのトランジスタを4個ずつパラレルに駆動しています。その他2個で片チャンネル合計10個のトランジス+カスタム抵抗14個が並んでいます。

3.まずは、基板そのままでフレッシュな半田を乗せてみよう!まずは、30年前の基板に半田を乗せてみました。ところが、半田を乗せていると、なんか乗り方が変です。

4.半田の部分を拡大して見てみる。基板を拡大鏡で見てみる事に。するとどうでしょう?トランジスタや抵抗のリード線と半田が分離しているではありませんか・・・・。これは、かなりショックでした。当時、17万8千円という高級プリアンプで、先日分解した時に、部品や作りがしっかりしていると思ったのは何だったのでしょう?かなりお粗末です。MCヘッドアンプの部品は、半田がリード線とうまくつながっていないばかりか、カスタムの抵抗は、リード線が短く切りすぎて、うまくパターンと接触していないと思われます。

5.部品を取り出し、ヤスリがけ。
2つの基板から、ひとつひとつ(トランジスタ10×2+カスタム抵抗×12×2=44個の部品)を取り出し、下記の写真のようにリードにヤスリがけを行い、そして基板に戻しました。この作業は結構地味で、しかも時間がかかります。約3時間ほどかけ、MCヘッドアンプのすべての部品を取り除き、ヤスリがけを行い、また元に戻しました。

6.システムに組み込む前に、動作チェック!
いきなりパワーアンプなどのシステムに組み込んで、相手方を壊しては元も子もないので、まず、MDレコーダに接続して、動作を確認しました。
 ①まずは、電源ON⇒煙が出ないのでOK。
 ②次に、MDレコーダに接続して、アンプにiphoneを接続、ヘッドフォンで確認。⇒OK。
 ③最後に、プレーヤーを接続し、MCヘッドアンプに切替え音を確認。
  ⇒音は確実に再生し、しかもボソボソという音は、全く聴こえて来ない!
ヤッター、大成功です。後は、組み立てるだけですね。

7.最後は、システムに組み込み、最終確認
最後は、システムに組み込み、確認です。結果OKです。DL103のカートリッジが元気良く鳴っています。
しばらくは、毎日、昔のレコード(フュージョン系)に聴き入ると思われます。

※今回の修理は、修理費用ゼロでした。修理キットは3000円なのに、必要なかったですね。YAMAHA C-2aをお持ちで、MCヘッドアンプのノイズでお困りの方、是非試してみてください。