大震災2日目

おはようございます。Tomです。今日の記事は、地震発生の次の日である3/12の生活を書きます。


1.二日目の朝・・・・目覚め。
目覚めと言うより昨晩は、殆ど眠れなかった。その理由は、夜中ずーっと余震が激しくて寝るどころではなかったからである。特に明け方は、2分間に一度のペースで余震がやってくる。しかも震度3〜4。とても眠れたもんじゃない。そこで、Tomは6時に起床した。気になっていることを早く試したかったからである。

2.情報収集その1・・・・車での情報取り
顔を洗い、気分がさっぱりした所で、さてまずは情報を収集。愛車Fitに乗り込み、無線機をつけて、ローカル局を呼んでみる。同時にナビの地デジテレビも見てみる。テレビは全局今回の大震災の特別番組である。そこで映し出された光景は、想像を絶する巨大な津波であった。そう、今回の大地震は、地震そのもでの建物の倒壊は殆ど無い。なぜなら、東北地方では、宮城県沖地震を経験しているし、その後、阪神淡路大震災の翌年に新築した家が多く、耐震性はかなり確保しているからである。
しかし、今回は三陸沖のプレートによるものなので、発生源は海底であり、しかもマグニチュード9.0と言う観測史上初のきわめて大きなエネルギーをもった地震である為、青森の八戸〜福島にかけて広範囲に巨大津波が押し寄せてきた。だから、建物倒壊と被害者の規模は宮城県沖地震と比較すると桁違いである。その映像は、まだほんの一部しか放映されていないが、物凄い破壊力を持った津波であった。

相馬の松川浦のローカル局が居たので、声をかけた。彼の家は松川浦であったが、高台にあったため、難を逃れたそうである。しかし、彼の家の下方は瓦礫の山で、殆どそこから動けないとの事であった。幸い電気が来ていたので、無線に出てこれたとの事。
その後で、テレビの映像を見たが、松川浦は、殆ど壊滅状態であり、津波は国道6号線のバイパスまで来た様で、バイパスのすぐ近くまで漁船が押し寄せられていた。

これは大変である。家内の実家は、名取の港町、私の父の実家は松川浦のすぐ近くである。幸い、地震発生当日に家内の実家の安否は確認していたので、安心はしていたが、この状況では、おそらく家屋は全壊だろうと思った。早くテレビが見れるようにして、情報を取ならなければ・・・・と思い、早速ライフラインの確保、特に電気の立ち上げに着手した。


3.ライフラインの確保その1:電源の確保
このような非常時では、ライフラインの確保が重要。特に、電気が必要である。なぜならテレビからの情報は、音声だけではなく、映像、そして文字情報もあるので、最も重要な情報源だからである。
幸い、Tomの家はソーラー発電をしているので、このような時に威力を発揮するのである。しかし、以前導入時にちょっと説明を受けていただけなので、今回ソーラーの電気を直に使用するのは初めて。また、昔導入の時に勘違いしていて、家の発電能力は4.8kw/hなので、1kWくらいは、直接使用できるのは?と思っていたが、説明を聞いてみるとせいぜい100Wくらいでと言うことであった。よくよく考えてみると、4800w/hだから60で割ると、80W/minと言うことになり、たいした電力量では無いのだと実感した。

ソーラー発電のコントローラの脇にあるコンセントに電工リールをつないで見た。あれ?テレビが付かない。そこで、テスターで電圧を測ってみると、なんと0V。なに〜!そこでコンセントの脇にあるブレーカーが落ちているのかと思いブレーカーをいじってみたが変化なし。マニュアルが何処にあるかわからないし、ネットで調べる訳にもネットが繋がらない。メーカーに電話で問い合わせをしようにも電話が繋がらない。やはり、自力で何とかする必要がありそうだ。まあ、朝も早いしこんな時は一時頭を冷やして冷静に考えることが肝要。まずは、朝飯、朝飯。でもカップラーメンか〜。

朝食後、家族皆でFitに乗り込み、1時間ほどテレビを見た。これもまた、すさまじい様子です。まさに地獄絵を見ているようでした。おそらく、他の地域の皆さんの方が、テレビでの映像は見られていたんでしょうね。

さあ、早く電源を確保しなければ!もう一度ソーラーコントローラに挑戦!今度は脚立の上に乗り、コンセントの周りを詳しく見た。そうしたら、コンセントの脇に運転切り替えSWがあった。これを下に倒せば『自立運転』になるのでは?と思い、SWを切り替えた。でも、0V。その後、フロントパネルの運転開始ボタンを押下したら、なんと『自立運転』のLEDが点灯、テスターで電圧を測るときっちりAC100Vが出ていた。大成功!


4.テレビの立ち上げ
さて、次はテレビのスイッチON!・・・・あれ? テレビはついたが『アンテナの出力が足りません』というメッセージが出ている???そうか!アンテナブースターの電源だ!Tomの家では1本のアンテナから各部屋へ6分配している。そのため、分配器の前にブースターを入れていたんだった。風呂場の天井裏にアンテナ、電話線関連の配線を全て集約してもらっているので、脚立を今度は風呂場に。天井裏を覗くと、ブースターがありました。それに電源を供給!これで無事に日の出ている時間帯は、テレビを見ることが出来る様になりました。



5.煮炊きはカセットコンロ
電源は確保できたけど、煮炊きはどうしても無理。そこで、カセットコンロが大活躍。ただし、家の在庫は1パック(3本)のみ。これで何処までがんばれるか?ちょっと不安。

6.食料品の確保
昨日、とりあえずのカップめんやおでんは購入したが、圧倒的に食材が足りない。そこで、家内と一緒に公衆電話を探しながら、食料調達のドライブ。あたりを見渡すとコンビニ、スーパーは電気無いため、すでに閉まっている状態。そしたら、割と近く家の近く(1km)に公衆電話もある個人スーパーがあり、開店していた。ラッキー!店に入ってみると、かなり物は減っているけど、カップ焼きそばと、ラーメン1箱とキャベツ、もやし3個をゲット!これは、かなりの安心感に繋がった。なぜなら、とにかく水と米はあるので、最悪ラーメンライスだけでも家族4人で1週間は何とかなるだろうという気持ちになったからである。買い物の後に公衆電話をチェックしたが、やっぱりダメだった・・・・。

7.昼食
昼食は、さっきゲットしてきた味噌ラーメンしかももやしとキャベツがタップり。これで3食ラーメンだけど、私も息子もラーメン大好きなので、何の問題もない。家内と母はちょっと厳しそう。今夜は別の料理ですね。

8.2次電源とテレビの準備
ソーラーの電源はいいけど、曇った時と夜は使用できない。そこで、車からバッテリーをはずし、それを日中は充電し夜は、テレビに使用しようと考えた。
テレビは、以前紹介したコンパクトアナログ液晶テレビ。さすがに画面が小さく、家族全員では少々つらい。でも無いよりはマシ。
これで、夜でもテレビが見れるようになった。


9.通信網の確保
このような時は、電話もダメ、携帯もダメ、ネットもダメ。頼りになるのは無線機だけである。これで近くの人たちと情報交換が出来るし、いざとなればSOSも可能である。

アンテナは、モービルホイップアンテナ。これで十分近くの局と交信が出来る。


10.携帯電話の充電
携帯電話は、PCのUSBに接続して充電。PCはソーラーの電源を使用。しかし、家族全員iphoneとは・・・・・圧巻。

11.夕食
夕食は、ご飯を食べた。ご飯は、圧力鍋で結構おいしく炊けるようである。しかも、圧力鍋なので燃費はいい。これじゃ、今後は問題なくご飯が食べれるでしょう!

2日目の活動は、こんなもんかな?
今日は、ライフラインの最も重要な電気を確保出来たし、情報網も確保出来たので、一安心。夜は暗いので、夜になると寝る生活が始まる。おやすみなさい・・・・。