大震災4日目

おはようございます。Tomです。昨日は、ガソリンの確保、部屋の整理、オーディオシステムのレイアウト変更、タイマーの修理などで非常に忙しく、ブログの作成は途中で終わってしまいました。大変申し訳ございません。昨日の朝6時、近くのスタンドに家内と並び、2台の車10リッターづつ給油することが出来ました。被災日から11日振りの給油です。
昨日は、500台限定の整理券が配られ、1500円分の給油が出来ることになりました。1500円と言っても、きっちり10リッタ-です。

私と家内は早めに並んだので20番目くらいだったと思います。私の後ろには写真の様に土手の上を利用した順番待ちの車がずらり。実はこの土手の陰にも車が続いていたそうです。

現在は電気が通っているので、給油もスムーズ、金額もきっちり1500円でお釣りの対応も早い、そして職員の動作もきびきびしていました。開店後Tomの車は10分ほどで給油完了。でも、ガソリンゲージはちょっとしか上がらない。でもありがたい・・・・・。

さて、本日の記事は、大震災4日目内容です。今日は震災後11日目なので、1週間のギャップがあり、それに追いつけなくなってきました。最初のうちは、電気とネットの問題で暇があっても書けなかったのでこのギャップは仕方ないですね。記憶が薄れる中、書いています。
それでは、大震災4日目の状況です。

1.一応出社してみる。
大震災から4日目、3月14日(月)である。たぶん会社は操業停止であると思うが、一応管理職なので出社することにした。また、帰りにゴルフの先生の所によって、安否を確認する目的でもある。
Tomの家は会社から22km離れており、通勤には30分程である。しかし、現在は信号機も停電のため停止状態なので、7時に家を出る。さすがに休みの会社ばかりなのだろう、道路は大変空いているし、信号機も無いので、基本的には停車は無いのであっという間に会社にたどり着いた。
会社の守衛所前に数人の社員がいた。入り口には看板があり、『会社から連絡があるまでは操業停止』と書いてあった。やはり、停電、断水、ガソリンなしと言う環境では、操業は難しいと思う。

2.ゴルフの先生宅に訪問
ゴルフの先生の家は、会社の近くにある。会社が休みである事が判ったので、先生宅へ安否確認のための訪問をしてみた。先生に話を聞くと、食器棚や仏壇は倒れたが、みんな無事。大きな損害はないとの事、一安心である。
ただ、停電、断水、米が無いということを伺った。今日は、家内の実家の避難先に訪問するため、その時にお米を持ってくることを約束。
それから、停電なので携帯電話の充電が出来ず、電話がかけられないとの事であったので、車から携帯充電器を出してみた。この充電器は、iphoneの充電用に使用しているものであるが、各メーカーのコネクタが使用出来る万能タイプとなっている。Tomの家ではPCから充電可能なので、先生の家に電気が来るまでお貸しする事に。先生の車はハイブリッド車なので、バッテリーは強力、エンジンをかけないで充電しても問題ない。早速充電してみよう!・・・・・・しかし、万能のはずのコネクタがハマらない。コネクタ形状が合っているが、このコネクタは、奥行きが浅い。ひょっとして中国製か?ちょうど車に工具を入れていた(何で工具なんか積んでいるの?(笑))ので、充電器側のコネクタの当たる部分を削ってみた。やっぱりダメだ諦めよう。そこで、Tomは閃いた。そうだインバーターを持って来てあげよう。インバータなら、DC12VからAC100Vが作れるし、180Wまで出せる。これなら、普通の携帯充電器を使用できる訳だ。先生に後で来ることを約束し、帰路に着く。

3.家内の家族に会いに行く
家に着くとすぐに家内と二人で家内の母と弟家族の避難先である名取に向かった。名取は、会社から更に10kmほど北上する場所にあるので、『最初から家内を連れて出勤すればよかった。』と後悔する。でも、道路が空いているし信号機もほとんど点灯していないのだから、順調に名取に着いた。

まずは、義妹の家に行き情報収集。あいにく義妹は居なかったがお母さんに話を聞いた。義母と義弟家族は全員無事で、現在中学校に非難しているらしい。そこで、ナビを頼りにその中学校へ。入り口で、避難場所を確認した。どうやら3階の教室に居る様だ。ノックして教室の扉を開ける。・・・とその時、目の前に義母と孫が元気な顔をして休んでいた。結構元気そうだったので安心した。持参してきた水、毛布、おにぎり、着替えなどを義母に渡したが、ここの避難所は、結構温かいし、水も出るし、食料もそれなりにあるようだ。その後、お嫁さんと義弟が帰ってきて、津波から逃げるときの状況を聞いた。義母も義弟も別々の場所で、間一髪の状況で助かったらしい。また、津波発生時は、家族全員バラバラの場所におり、非難した先もバラバラ、昨日やっとみんな一緒になったとの事だった。良かった〜、本当に良かった。家は流されたけど、命が助かったのは不幸中の幸いである。

4.食料とお酒を偶然確保
2時間ほど滞在し、名取の家族に別れを告げて帰路に着いた。途中、バイパス脇のセブンイレブンの前で人だかりが・・・。何か販売している様だ。すかずUターン。行ってみるとちょっとした冷凍食品や飲み物を販売していた。Tomはパックに入った麦焼酎を購入。基本的にTomは日本酒なのであるが、酒屋が閉まっていて、お酒もなくなってきているので、こんな時は何でも助かる。
途中、ゴルフの先生のお宅に再び訪問し、お米とインバーター届けた。
さらに、車を走らせる。すると食肉加工センター(昔ここは、豚のトサツ場だった所)の前で玉子10個100円の看板を持った人が立っていた。またすぐにUターン。行ってみると、玉子だけではなく、納豆が2パック(1パック3個なので6個)100円、豚肉ロースブロック1kg1000円。味付けホルモン2kg1000円で販売していた。これはラッキー。実は、ここは食肉を加工する場所であり、加工した食肉を冷蔵あるいは冷凍保存していたが、停電のため冷蔵庫が使用できない。非常用として大きな発電機を使用していたが、燃料が枯渇してきたため、一般に放出することになったと思われる。我々の冷蔵庫も使えないが、当面のタンパク源としては非常にあり難い。毎日ラーメンでは、身体がおかしくなってしまう。と言うことで下記のものを購入。
①玉子 20個(この時期であれば、玉子は常温でも3週間は持つ)
②納豆 4パック(納豆も貴重な蛋白源)
③豚肉 1ブロック(1kg)
④味付けホルモン 1パック(2kg)
これだけ買っても、なんと2400円。ビックリ!大きな収穫である。
実は、この買い物は、後で食に大きく貢献したのであった。

5.夕方の日課(湯沸し)
さて、家に帰りひと休みしてから、昨日から私の日課となってしまった『かまどによる湯沸し』である。このひと鍋沸かすのにも結構時間と労力がかかる。私は子供の頃、薪で風呂をたいたのであまり苦にならないが・・・・。今日は鍋に満タンの水を張り、がんがん燃やした。40分程経過しただろうか、やっと鍋が沸騰した。このお湯はまず3個のポットに入れた。それから、被災後ずーと停電なので、暖が取れない。ストーブも無い状態。これまでは毛布に包まって、ダウンジャケットを着て暖を取っていた。今日は湯たんぽ2つにお湯をいれ、それをコタツにいれて暖を取る事にした。なんとナイスな考え。

さて、お湯は終わったが、なんか物足りない。そうだ!この鍋でトン汁を作ろう!まあこの鍋は、芋煮用の鍋なので、本来の使い方をされた鍋にとっては本望か。もう一度、お湯を沸かし、その鍋に今日買ってきた豚肉を半分(500g)、ジャガイモ、にんじん、白菜、ねぎ、しめじを入れ、最後にお味噌で味付け。おいしい意トン汁の出来上がり。この量なら、お替りしても明日の朝まで持つ。
今日は面倒なので、ご飯は炊かなかった。ご飯の代わりにこの間買ってきた小麦粉で、母にすいとんを作って貰い、トン汁に入れた。これもうまい。やはり冷えた身体には、暖かいものが一番だ。避難されている方々は暖かいものが食べれないと思うので、その方々には大変も仕分けないと思った・・・・・。
しかし、『我々も元気を出さなければ!』と理由をつけて、今日買ってきた焼酎を煽った。

6.3日ぶりのシャワー:凄いぞエコキュート
今日は4日目だが、停電からまる3日。それでも、まだお湯が出る。このエコキュートって本当に凄いなあと思った。370リッターの貯湯だからだと思うが、3日経っても、ぬるま湯が出るのは凄い。そこで、今日過ぎたらお湯は出ないと思い、家族みんなで簡単にシャワーを浴びてもらう事にした。3日ぶりのシャワーは有難かった。

今日は、家族の安否も確認出来たし、食料の仕込みも出来たし、シャワーも浴びれたので一安心。焼酎に酔ったので、おやすみなさい。
地震で揺れる長い夜が続く・・・・・・・・。