大震災7日目

本日は、震災後7日目(3/17(木))の事を書きたいと思います。

1.燃料の確保その4
朝6時、今朝も寒い。窓を開けると昨日に引き続きうっすらと雪化粧。でも昨日ほどではない。家内は昨日の給油の一件ではかなりガッカリしたらしく、低血圧のくせに今日もやけに張り切っている。昨日は寒さがこたえたので、ホッカイロを足の裏に2枚貼り、ダウンジャケットを着込んでスタンドに並ぶ。幸い10番目くらいのポジションをキープ出来た。昨日に引き続き今日も漫画本を持参。今日は『のだめカンタビーレ』である。ドラマを全て見たし中国でDVDも買ったが漫画は見たこと無い。さて、スタンドが開店するまで楽しみますか。
2時間ほど経過した所で、先頭にまたもや不審な動きが・・・・。また今日も皆んな帰り始めた。『今日もまた空振りですか〜?』がっかりである。

2.燃料の確保その5
朝食後、家内は自転車で町に買い物に出かけた。少しでもガソリンを節約したいという涙ぐましい考えである。暫くすると、家内から電話が。『昨日行ったスタンド、今日もやってるよ〜。』そこで、ダメモトで車を走らせた。例によって最後尾に並んだが、やはり車の後ろに貼紙があり、『この車が最終車両です。』諦めが早いTomはそそくさと家に帰った。

3.非常電話での親戚の安否確認
今日で震災から1週間になる。相馬の実家の安否は確認したし、家内の実家の安否は確認したが、さすがに私の姉とは地震直後にメールのやり取りをしただけ、そして会社の上司とも連絡が出来ない状態が続いている。他の親戚も心配である。そこで、非常公衆電話を借りに役所に向かった。非常公衆電話は、自分の町ではなく、隣の市役所に設置されている事をテレビで確認した。15分ほど車を走らせ、隣の市役所に到着。係りの人に聞いてみると・・・・非常公衆電話は、本日特別にTomの町に出張しているとの事。『なんと・・・せっかく貴重なガソリンを使って10km離れている隣の市役所に来たのに、今日に限って自分の町の役所に来ているとは・・・・』非常にガッカリ。でもそれにもめげず、とんぼ返りをした。そこで予定通り、姉や親戚、会社の上司宅に電話を実施。全ての安否の確認と、こちらの安否報告が出来て、非常に安心した。

4.カセットコンロのボンベ
外で焚き火をしてカセットボンベの消費量を抑えてきたが、震災から今日でちょうど一週間。さすがにボンベは残すこと1本となりさすがに不安になった。そこで、思い切って近所の親戚の家にボンベを借りに行った。その家の燃料はプロパンガスなので、燃料に特に困らないはず。被災中に鍋をしなければと言う前提。聞いてみると、一本だけストックがあった。一本でも非常に嬉しい。そこで、カセットコンロのガスボンベを一本お借りした。これで少なくとも1日以上はコンロの寿命は延びた。

5.食料の買出し・・・・おまけに・・・。
今日は、町のドラッグストアが人数制限をして、開店をしていた。ドラッグストアなら若しかしてカセットコンロのガスボンベが売っているのでは?と思い、家内と二人で買い物に出かけた。制限は、5名づつの入店。そして、一人5点の買い物、そして16:00までの営業というのが制限条件である。私と家内は、約1時間ほど並び16:00前に何とか入店できた。入り口近くになんとラッキーなことにカセットコンロのガスボンベが。ボンベは3本1パックで、一人1パックまでと言う制限があったので、私と家内で1パックずつ購入。その他は、缶詰、お菓子などを購入。今日の主目的はガスボンベだったので、大満足でした。

6.結局今日も電気は来なかった。
そろそろ夕方。昨日、Tomの家の裏まで電気が来たので、今日こそはTomの家にも電気が来る番だと思っていた。しかし、期待は大きく外れた。実は、昨日の電気は、主に役所と病院に電気を送るためにその回線を復旧したのだとの事。つまり、役所と病院のために回線を復旧したら、それと同じ回線であった後ろのうちまで一緒に復旧したと言う事。つまりTomのうち以降の復旧はまだわからない事も判った。これは非常に残念である。

7.今日の夕食は『こてっちゃん
先日、豚肉1kgと味付けホルモン2kgを購入した。豚肉1kgは、トン汁、シチュー、カレーと日本3台煮込み料理で無くなった。そこで、本日は味付けホルモンを鉄板で焼いて食べようということに。私と息子は大喜びであったが、母と家内は納豆でも食べようかと消極的。彼女らは内臓系が苦手らしい。でも、タンパク質を取るためにはそんなことを言っていられない。というか我々は大好物なので問題無し。
早速、鉄板を用意し、『味付けホルモン』を焼き始めた。今日は、市役所の帰りに美味しい日本酒もゲットしてきた。ホルモンで日本酒を頂くと、たまらない!味付けも結構Good!。臭みが無い!ということを話すと、母と家内は恐る恐るホルモンに箸をつけた。すると、『美味しい!』と意外な反応。その後、家内も母も本気モードになり、結局、その日は、4人で2kgのホルモンを半分くらいまで食べた。とても旨かった。

なんだか、被災しているのに、初日は別として、トン汁だの、シチューだの、カレーだの、ホルモンだの盆と正月が一緒に来た様な充実した食事をしている。本当の被災者の方々には大変申し訳ないと思った。ごめんなさい。
おまけに、あまり動かないものだから、少しふっくらして来た様な気がする。
よし、明日からダイエットだ!