長年放って置いたマイクロのプレイヤーを再生しました。

こんにちは、Tomです。今日は、震災から丸2週間になります。大震災レポートは、ちょうど先週の金曜日で屋内に関するライフラインが一段落しましたので終了することにしました。
それから、最大の難点であったガソリンは、昨日の朝6時から3時間並んで5リットルを給油、その後、別の場所に並び6時間並んで26リットル給油でき、お陰様でFitは満タンになりました。これでライフラインは全て復活しましたので、今日からは、通常のブログに戻りたいと思います。

さて、今日の記事は修理の記事です。震災後電気が通わなくて、何も出来ない日々が1週間続きました。と言うかその時は生活を立て直すのに必死でした。その後、電気が通った事で急にライフラインの心配が無くなり、時間が出来ました。そこで、長年(20年以上)放って置いた埃だらけ、錆だらけのマイクロのプレイヤーを再生する事にしました。
【MICROのプレイヤー再生】

このプレイヤーは、私が25歳の頃厚木市に転勤していた時、秋葉原の中古ショップで偶然見つけたものである。MICROというブランドへの憧れと、見た目のカッコ良さ、3本アームが取り付けられる。と言うだけで衝動買いしてしまったものだ。
しかし、購入してから判ったのは、�DDだけどクォーツロックではない。�重すぎてインシュレータがつぶれてしまっている。�アームは2本(MICROとDENON)付いていたが、DENONの方は壊れている。などあまり魅力が無い事が判明。しかも場所をとるし、ダストカバーも無い為、設置場所に苦労した。
その後、憧れだったSAECのロングトーンアームを取り付けみたが、このロングアームは、音鳴り(振動)が酷く、制震材などでデットニングしたが、あまり良い結果ではなかった。そこで、その後は使われることも無く放っておかれた。時代はCD主流に・・・・。
その8年後、家の新築と同時に物置に保管。そして新築後15年経って、昨年物置から引っ張り出して来た。15年の歳月は、何でもダメにする。埃だらけ、サビサビ状態であった。いざ、引っ張り出して見たものの、サーボコントロールが効かなくなり、78回転の様な速い回転数で回っていた。また、置き場所にも困り、結局再び部屋の片隅に置き去り状態となってしまった。
最近、システム環境も変わり、少しアナログも聴く様になって来たし、震災後2週目は、ガソリン入れとブログ制作以外にあまりする事が無くなってしまったので、このプレイヤーの再生に乗り出した。

1.まずは動作確認
 まずは、動作確認。久しぶりにコントローラとモーターをドッキング。以前確認した時は、コントロール不能になっていて、78回転の様なスピードで回っていた。しかし、今回接続した所、何とかサーボはかかっている様子。45回転、33回転共にOKであった。

2.コントローラの清掃
 コントローラが正常だと言う事が判ったので、早速コントローラを清掃。

 こんなに綺麗になった。

3.ターンテーブルのゴムシートの清掃
次は、ターンテーブルの清掃。まずはゴムシートを綺麗にする為に、シートを外す。

ゴムシートは、中性洗剤で綺麗に洗い。日陰に干す。 

4.ターンテーブルの清掃
 ターンテーブルは、分厚いアルミダイカストであるが、まずはこれを綺麗に清掃。

5.本体ベースの清掃
 1)まず、ターンテーブルを外す。

 2)ターンテーブルが外れた状態。割りと綺麗だ。

 3)トーンアームが邪魔になるので、六角レンチでトーンアームを外す。

 4)歯ブラシで清掃。特に本体ベースはアルミ焼結塗装が施され、凸凹しているので、歯ブラシで丁寧に清掃する。

6.ターンテーブルの錆を落とす。
 センター部とストロボの駒の部分はかなりさびているので、800番と1000番の水ペーパーを使用し、錆落を落とす。
 1)センター部の錆落とし

 2)ストロボの駒部分の錆落とし

 3)錆が落ちてピカピカになった。

7.ヘアラインを入れる。
アルミの錆を落とし綺麗になるのはいいが、アルミは平滑度が高くなると、安っぽく見えるようになるため、最後は80番の荒い紙やすりでヘアラインを入れる。ヘアラインは、円周方向に平行にならなくてはならないので、ターンテーブルを回しながら均一に入れる。
同様に脇のストロボの駒の部分にも回転しながら、ヘアラインを入れる。

8.トーアームの清掃と錆取り
 トーンアームは精密なので、部品を一つ一つ取り出して、歯ブラシで清掃し、細かいペーパーで錆を落とし、最後は潤滑剤を塗布する。


9.完成!

10.システムに組み込み
ターンテーブルは、ラックの中心にセッティングした。これに伴い、ラックのレイアウトも全て変更。結局、3本あったトーンアームはやめ、MICROのアーム一本のみに。理由はラックに入らないし、操作性が悪い。カートリッジも今は2個しかない為。

今では、このプレーヤーがとても気に入って、メインプレイヤーに。現在ブログを書きながら所有しているレコードを端から順に1枚ずつ聴いている。

このプレイヤーには、SHUREのTYPEIIIのカートリッジを付けた。もうひとつのDL-103は、下のTechnicsのプレイヤーに取り付けた。TYPEIIIはハイコンプライアンスなので、感度の高いMICROのアームの方が良いようだ。また、ここ2〜3日レコードをかけているので、エージグされ、少しずつ音が良くなっている様である。