SA-910の修理 -その11-

こんにちは、Tomです。今まで、プリアンプのMCヘッドアンプを修理したり、オーディオのちょっとした故障の修理したことはありましたが、今回の様に本格的に、しかも広範囲に故障しているアンプを修理したのは初めてです。でも、えのしまさんから教えて頂いた回路図があったので、何とかここまでこぎつけました。もう少しで直りそうですね。

でも、安心は出来ません。まだ、プロテクトとパワー段の確認をしていませんので・・・・・
と言う事で、本日の記事は、プロテクト基板の確認とパワーアンプ基板の確認です。

1.プロテクト基板の確認
 昨日、プロテクト基板のトランジスタコンデンサを交換し、最後のリレーを引くトランジスタは、交換できないので確認して、足の腐食を取り除き、基板にもどしてあります。
それから、回路図の間違いも見つけたので、いよいよ確認が出来るようになりました。

 1)電源のチェック
  まず、B電源の+35Vと−13Vの確認です。 オシロスコープで確認しましたがOKのようです。


 2)B電源基板+35Vと-13Vの端子にプロテクション回路の電源ハーネスを接続する。

 3)動作をチェック
 電源を接続したので、いよいよ動作をチェック!
 電源ON。

 カチンと音がして、リレーを引き、プロテクションランプが消灯しました。
 成功です!


2.次はパワーアンプ回路の確認
 1)B電源基板の±42Vの電源端子に、パワーアンプ基板の電源を接続する。
これでB電源基板の端子は全て接続されました。

 2)電源が落ちないかを確認
  今回接続した±42Vの電源をチェック。それから、他の電源もチェックします。
  全て、問題無しです。

 3)パワーアンプのファイナルトランジスタのベースの電圧をチェック
 パワーアンプのファイナルトランジスタのベースに入るまでのドライヴ信号を確認します。

<結果>
 片チャンは、何とか動いているようですが、もう片チャンネルは、+35位の電圧がかかっています。これは変です。入力は何も入れていませんので・・・・・。

 そういえば、この基板は、以前煙が出た基板です。
トランジスタのエミッタが浮いているような感じがしましたので、ヒートシンクを外し、セメント抵抗(5W)や酸金抵抗(1〜2W)をチェックしました。

 ヒートシンクをはずす

 抵抗を確認する。

<結果>
やはりセメント抵抗の2個中1個が、焼けてオープンの状態でした。早速、ネットで部品を注文。これから、ファイナルの確認もあるため、他の抵抗も注文しました。これが入るまで、またおあずけです。

★もう少しです。頑張ります。