SA-910の修理 -その12-

こんばんは、Tomです。昨日、セメント抵抗が届き、パワーアンプのファイナルの手前までの修理を再会しました。でも、セメント抵抗を交換しても中々思うように行かず、大変悩みましたが、今朝のタイムリミット直前についに問題が解決しましたので、今日はそれについて、報告します。

1.セメント抵抗が届きました。
 月曜日にセメント抵抗を注文しましたが、昨日部品が届きました。

夕食後、はやる気持ちを抑えて、早速セメント抵抗を交換。

2.しかし結果は・・・・
しかし、結果は、下記の通り、本来なら電源投入後0Vになるはずなのですが、セメント抵抗を交換したパワーアンプ基板のファイナルへのドライブ信号は、+24V。これは尋常ではない。どこかがおかしい。

1)本来ならこの信号(別のチャンネルの出力)

2)セメント抵抗を交換したほうのチャンネルの出力。


3.少しずつチェック
 1)ドライブトランジスタの前段をチェック
   前段をチェックしたがこれもNG。

 2)その前の段のトランジスタをチェック
   これも、信号が変。

 3)周辺の1W以上の抵抗をチェック
   周辺の1W以上の抵抗を全てチェック。問題なし。

 4)ドラブ段の前段のトランジスタを再度チェック
   ドライブ段の前段のトランジスタを全てチェックした。
   結果問題ないことを確認。
 5)ついでにダイオードもチェック
   結果これも問題なし。

4.最後の手段
 トランジスタダイオード、抵抗も問題なし。しかし、狙いの信号にならない。ついに最後の手段です。それは、古い半田を吸い取り、新しい半田を流し、接点不良をなくすこと。70年代の機器は、この手の故障が多い。
 1)古い半田を吸い取り、再半田付け
 
 2)再半田後はアルコールと歯ブラシで基板をクリーニング

5.結果
早速信号を確認。

大成功!

ついに、ファイナル前段までの回路が直った。