SA-910の修理 -その14-

おはようございます。Tomです。ここまで、ほぼ順調に修理を完了し、いよいよ最後の仕上げの調整となってきました。ところが、ここに来て思わぬトラブルが・・・・。
また、1つ後退してしまいました。
さてさて、どんな状況でしょうか?

1.サービスマニュアルを確認。でもまた間違い発見!
 まず、サービスマニュアルを見て調整方法を確認します。今回、Tomは本格的なパワーアンプの調整は初めてですので、慎重にマニュアルをみて実施しようと思いました。
 すると、またサービスマニュアルに間違いを発見しました。VR3なんて何処にも無いのにVR3を調整しろと書いてあります。
 

 下の部品表を見てください。部品表にもVRはVR1,VR2しか有りません。これはどちらを信じればいいのでしょうかね。そこで基板上のVRナンバーを参考にする事にしました。
今度は、挿絵のVRもVR2とVR3と書いてあり、基板上のレイアウトでは、VR3と書いてある部品は、VR1となっています。たった1ページに間違いが3個もありました。これはちょっと信じられませんね。

2.ターミナルをメインアンプの入力に入れる。
 間違いを修正しましたので、いよいよ、前日の製作した、ターミナルをパワーアンプの入力端子にセットします。

3.調整に入る。ところが・・・・・・。
 まず、電源を入れた20分後にパワーアンプの9番と13番端子の電圧が25mVになるようVR2(修正)を調整しなさい。と書いてあります。そこで、まずは、Rチャンネル側のアンプの9番と13番端子をテスター棒とクリップで接続し、電源ON!『パシッパシッ!』と音がしたのですぐに電源オフ。『なんだなんだ?何が起きたんだ?』とビックリしました。

4.アンプの動作確認
 アンプの動作を確認します。テスター棒を外し、もう一度電源オン。入力を入れて動作を確認すると、先ほどのトラブルで、Rチャンの信号がまともに出てきません。若しかして、ファイナルがイカレタか?

5.ファイナルの確認
 若しファイナルが死んでしまうと、ペアで4000円もします。これは手痛い出費となりますので、まずは、ファイナルの確認です。
 1)ファイナルを外す
  ヒートシンクからファイナルのパワートランジスタを外します。

 2)トランジスタのチェック 

どうやら、ファイナルは大丈夫だった様です。でもRチャンネル側アンプ自体は動作しておりませんので、どこかやられたのでしょう。これから一個ずつ部品をチェックします。
トホホホ・・・・・。