SA-910の修理 -その19−

おはようございます。Tomです。さて、SA-910の修理は、一段落しました。昨日の接点スプレーで、ロータリースイッチのガリもなくなりましたので、一安心です。AUXやチューナからの入力では、残留ノイズは殆ど無く、静かなアンプです。良かったです。えのしまさんのSA-810は、どこかのトランジスタを新しいものに変更すれば、サーという残留のノイズはおさまるかもしれません。
さて、Tomは一つ心配なところがありました。それは、これまでPHONOモードで一度も音を聴いていない事です。そこで、試しに、PHONOに切り替えたら、ブーンと言うハム音とサーという残留ノイズが・・・・・・。おまけにフィルタースイッチでも少しノイズが載りますね〜。
でも、これは想定内です。これまでイコライザ基板と、フィルター基板は全く触っていないので、当然ですね。本日は、この2つを攻めてまいります。

1.まずはコントロール基板のコンデンサ交換


 まずは、以前コントロール基板のコンデンサを交換したときに、手持ち部品が無くて、交換していなかった、3.3μFの電解コンデンサ(2個)を交換します。


 
 1)コントロール基板を外す。


 2)コンデンサを交換する。

 3)交換したコンデンサ

 4)動作チェック
  ここからは、基板の修理ごとすぐに動作をチェックします。動作をチェックしたら、コンデンサを交換したせいか、以前よりも音が澄んだような気がしますね。成功です。



2.イコライザ基板の修理
 イコライザ基板は割りと見つけやすい場所にあって、シールドも無く、他のアンプと比較すると、大変無用心な感じがします。こんなんで、本当にノイズ乗らないの?って感じ。
 1)ブラケットのネジを外す。

 2)イコライザ基板を取り出・・・・・・え”ーーっつ!

  イコライザ基板を取り出そうとすると、写真の様に基板の上にも下にもラッピング配線があり、基板がどちらにも動かない。これじゃラッピングリードを切らないと前に進めません。


 Tomは、このアンプでレコードは聴かないので、今回イコライザアンプの修理は、保留とします。


3.フィルターアンプ基板の修理

 フィルターアンプは、プロテクション基板の隣にあり、比較的修理しやすい状態です。
 このフィルター基板には、左右8個の電解コンデンサがあります。

 電解コンデンサは、すでに準備してあるので、さくさくと進められます。

 1)フィルターアンプ基板を取り出す。

 2)コンデンサを取り外す。

 3)新しい電解コンデンサを取り付け・・・・・・・え”ーーっつ! 
  コンデンサの極性表示が回路図、パターン図と基板のシルクが反対になっている。
   また、サービスマニュアルの間違い発見です、
   一応、取り付いている部品は、基板のシルク通りに取り付いていますが、これは、どちらを信じたらいいのでしょうか?


 4)回路図をチェック 

 回路図を見てみると、全てのコンデンサは、フィルターの時定数を作るのに使用しており、信号と直列に(丁度カップリングコンデンサと同様)についていますので、どちらの極性でも問題はなさそうです。でも一応心配なので、友達に確認してからにしたいと思います。両極性(バイポーラ)を使用すれば問題ないと思いますが・・・・。


と言う事で、本日の修理はここまでです。

しかし、よく壁にぶち当たるなあ〜。『3歩進んで2歩さがる〜♪』ってか。