CA-600の修理 −その3−

おはようございます。Tomです。今日は土曜日です。昨日、昼休みにCA-600のサービスマニュアルのありかを探し出す事が出来ました。これは、CA-600の修理にとって非常に大きな前進です。やはり回路図があるのと無いのでは、全く状況が異なるわけで、回路図があると何かおかしい時に元に戻る事や、見直しが効くというより所があるという安心感があります。

さて、回路図があるからといって、すぐに修理に着手するわけではありません。やはり状況を確認する事が一番大事です。修理は、良く観察する事が大事だとTomは思っています。今日は、まず回路図とパターン図を見て、パターン図に抵抗などの定数を記入し、そして、実際の基板と比較し、おかしいところは無いかチェックします。そして、最終的には、パーツリストを作成します。この基板を見ると、ついている部品はかなり年代ものですので、一応音質向上も狙い部品を新しいものに交換します。特に炭素皮膜抵抗は、金属皮膜抵抗に切り替え、セラミックコンデンサは、周波数特性が良い積層セラミックに変更したいと思います。

1.基板を取り外す

 昨日の様に、左右のメインアンプの基板を取り外します。

2.回路図とパターン図を比較し、パターン図に定数を記入する。

 サービスマニュアルのパターン図は、図が小さいので、PDFからパターン図のみを切り取り、パワーポイントに貼り付け、A4サイズに拡大し、プリントアウトします。そして回路図とパターン図を比較しながら、抵抗やコンデンサ等の定数をパターン図に書き込みます。

3.現物とのチェック

 先ほどパターン図に定数を書き込んだものを2部コピーし、現物と照らし合わせ、部品を一点づつチェックします。部品の定数は問題ないようです。

4.パーツリストの作成

 電解コンデンサは、えのしまさんが交換してくれていた様ですので、そのまま使用します。セラミックコンデンサは、周波数応答性のよい積層セラミックに、抵抗は全て炭素皮膜抵抗から金属皮膜抵抗に交換します。後は、ファイナルの前段の代替トランジスタである2SA1930/2SC1382は片方の基板にはありましたが、もう片方にはありませんので、これも追加しましょう。このようにして、回路図とパターン図からパーツリストを作成します。

CA-600の修理はパーツが来るまで、一時お休みです。