おはようございます。Tomです。昨日、アンプの修理は部品待ちとなり、前に進めませんでした。そこで、今後の調整に必要な発信器を仕上げました。今日はその記事を紹介致します。
1.秋月のファンクションジェネレータ
電気小僧なら、秋葉原の秋月電子通商(以降秋月と省略)はご存知だと思います。秋月には様々な便利なキットが用意されていて、そこが秋月の魅力だと思います。秋月はいつも人が満杯状態です。
http://akizukidenshi.com/catalog/default.aspx
Tomは以前、秋月のファンクションジェネレータキット(以降FGキットと省略)を購入し、製作をした事がありました。FGは、アンプの修理や、OPアンプ使ってちょっとした物を作った時の入力信号としては非常に重要な計測器です。所が私はFGを持っていなかったので、結構大変な状況でした。前回のSA-910の修理の時もピアノソロの音を入力信号にして確認をしておりました。そこで、秋月のFGキット仕上げる事にしたのです。
以前作ったのは、確か2年程前でしたが、作りっぱなしであまり使う事もありませんでした。ところが、先日OPアンプを使用したMCヘッドアンプを作った時に急にFGが必要になったり、最近アンプの修理をしていますので、必要になっているのが現状です。
さて、このFGキットは、価格が2400円ほどで、0.2Hz〜1MHzのサイン波、方形波、三角波を出す事が出来る優れものです。しかも、周波数帯域を切り替えるローターリースイッチも付属していて、とても親切なFGです。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-03080/
しかし、このFGキットに大きな落とし穴がありました。この基板には、最終の出力段のアンプが無いので、そのままでは使用できないのです。前回のMCヘッドアンプを製作する時にそれが判りました。前回、OPアンプに入力に信号を入れても、入力信号に電圧が見えませんでしたが、ちゃんと出力はされているという奇妙な結果だったのです。これでは使い物になりません。
2.バッファアンプ製作する。
そこで、FG基板の終段にOPアンプを使用して、バッファアンプを作ってあげました。
この基板は、以前も紹介していますが千石電商のOPアンプ専用ユニバーサル基板で、OPアンプを使って何かを作る時に最低限の配線で作れる様工夫されている基板で、大変便利です。価格は、わずか190円。そこに、手持ちの部品を適当に配置して1時間ほどで作りました。参考にしたのは、MCヘッドアンプの基本回路です。増幅率は1倍です。
3.バッファアンプをFGに組み込む
上記の基板にOPアンプ取り付け、全体の配線を確認してから、FGキットに組み込みます。今回使用したOPアンプは、JRCの2114です。このアンプは、安いけど特性が非常に良いOPアンプだと思います。組み込む前に、必ず動作を確認します。
4.信号を確認する
オシロスコープを用いてFG+バッファアンプの出力波形を見てみます。
2)周波数を変えてみましょう。
4.実機でモニタして見る。
いつものMDレコーダに接続して音声をモニタして見ます。
レベルも音もOKです。
これでFGの完成です。電源は12V単電源使用にしてありますので、安定化電源からいつでも簡単に使用する事が出来るように考慮しました。今後の修理に使用するのが楽しみです。