SA-910の修理 -その24-

おはようございます、Tomです。SA-910の修理も殆ど終わり、後は調整を残すのみと言う事でしたが、イコライザアンプの『サー』と言う残留ノイズだけは少し気になっていました。この、残留ノイズに対する修理の方針は、

 1)ローノイズのトランジスタに変更してみる。
   現在は、万能選手である2SA1015/2SC1815を使用しておりますが、これをローノイズの
   トランジスタ、2SA970/2SC2240に変更する。

 2)カーボン抵抗を金属皮膜抵抗に変更する。

   カーボン抵抗は、増幅率の高い場所に使用するとノイズが高くなると言うアドバイスを頂きました
   ので、交換してみる。

 3)OPアンプのイコライザ回路にする。

   どうしても残留ノイズを減らしたい場合は、OPアンプを使用してイコライザ回路を製作する。

さて、今回は先日注文したローノイズトランジスタ2SA970/2SC2240が届きましたので、これを入れ替えてみます。人間の耳は非常に順応性が良く、以前の状態との比較が難しいので、片チャンネルはそのままにして、リファレンス(比較用)にします。


1.ローノイズトランジスタ到着

 先日、『ローノイズトランジスタ2SC1000と言うのがいいよ』と、会社の先輩に教えて頂きました。その後、『そのトランジスタは、廃盤となっており、その後継として2SC2240に変わっているよ。』という情報も先輩とえのしまさんから頂きました。
 そこでネットで検索すると、2SC1000は1個120円、2SC2240は1個30円でしたので、即、2SC2240に決定。コンプリメンタリとなっているのは2SA970でこれも30円でした。そこでそれぞれ10個ずつ注文。それが先日到着しました。地方にいると部品を買うのも結構お金がかかります。600円の部品を購入するのも、送料が500円、代引き手数料300円を支払うと、1400円となり、部品代の倍額以上になってしまいます。トホホ....。

2.イコライザアンプの片チャンネルに取り付け

 また例によってイコライザアンプの基板を取り出します。これもパワーアンプ同様手馴れたもんです。

3.試聴してみる。
 さて、イコライザアンプの2SA970を3個、2SC2240を2個交換し、再装着して早速残留ノイズの提言度合いを聴いて見ます。

<結果>
 あれれ?結構期待したのですが、左右の残留音は同じです。これは、トランジスタではなかったと言う事ですね?
 次回は、抵抗をカーボンから金属皮膜抵抗に交換してみます。でもね、Tomとしては劇的には変わらない様な気がします。それよりも、イコライザアンプをOPアンプで製作した方がかなり効果がありそうに思えるのですが・・・・。やはりこの辺は時代の進歩には逆らえないところがありますので・・・・・。
オリジナルを大事にするか?、それとも音を大事にするか?、それともイコライザはあまり使用しないので、そのままにするか?悩みどころです。
でも、Tomとしては、勉強のために、一通り3つの対策をトライしてみようと思います。あまりお金もかからないし、これを実施する事で、また経験値が増えますので。