CA-600の修理 −その5−

おはようございます、Tomです。今日は、5時に起きて昨日の修理を継続し、パワーアンプの片チャンネルの基板の部品取り付けまで完成しました。

0.今回の修理の方針
 今回のCA-600の修理の方針は下記の通りです。
 1)抵抗は全て金属皮膜抵抗、または酸化金属皮膜抵抗に切り替える。
 2)セラミックコンデンサは、積層セラミックコンデンサに切り替える。
 3)トランジスタは、ファイナル前段のみ交換する
 4)電解コンデンサとツェナーダイオードははそのまま使用する。
 5)古い半田は全て吸い取りフラックスも落とす。

1.基板の部品を殆ど取り除く
 上記の方針に従うと殆どの部品を取り除く事になります。面倒なので、下記の写真のように、半固定抵抗とコイル、フューズフォルダーを残し、殆どの部品を一旦取り除きました。

2.半田を全て吸い取り、エレクトロニッククリーナで基板を清掃する。
部品を取り除くと、古い半田もきれいに取り除けます。古い半田を取り除いた後、通常はアルコールと歯ブラシでフラックスを取り除くのですが、アルコールは底を突き始めたので、今回はエレクトロニッククリーナーを吹きかけ、歯ブラシで洗浄しました。結果はなかなか良い感じです。

3.まず、背の低い抵抗とコンデンサ(積層セラミック、セラミック)から部品を取り付ける。
基板に部品を取り付ける時のセオリーは、背の低い部品から取り付ける事です。なぜかというと、そのほうが邪魔にならないからです。

 今回は、ちゃんと部品リストを作り、そこに部品を貼り付けていたお陰で、いちいち部品を探す手間が無く、しかも部品リストは、基板のロケーション順に並べていたのでとてもスムーズに作業が出来ました。
また、一枚基板が仕上がると1列の部品が無くなる為、部品がもれなく取り付いているのが確認できます。これは我ながら良い方法だと思いました。

4.トランジスタを取り付ける
今回、トランジスタはファイナルの前段のトランジスタのみ新規にします。それがこれです。初めて使用しますが、如何でしょうか?

5.最後に背の高い電解コンデンサ、セメント抵抗を取り付け出来上がり
最後は、大物である電解コンデンサやセメント抵抗を取り付け終了となります。
なかなかきれいに出来ました。

6.Before and After

1)まだ修理していないRチャンネルの基板
 この基板は、殆どオリジナルです、えのしまさんが交換しているのは、電解コンデンサと2SA1015のトランジスタくらいかな?

 2)今回部品を交換したLチャンネルの基板
今回は、抵抗は全てカーボンから金属皮膜抵抗か酸化金属抵抗に取り替えています。


 3)基板の裏側