LINN プリアンプ KAIRN Proの修理 −その1−

おはようございます、Tomです。さて、夏休みも折り返しを過ぎ、残す所本日含めて3日となりました。今日は台風が近づいているのにもかかわらず、会社の人とゴルフが予定されています。雨の中のゴルフ、果たしてどうなるのか・・・・・。

さて、修理の方ですが、8月〜9月にかけて、オーディオアンプSA-910とCA-600の修理がとんとん拍子で進み、休み期間中(正確には一昨日)CA-600の修理/調整が終了しました。現在CA-600はエージング中です。

次の修理のターゲットは、7月にヤフオクで落として、そのままとなっていたLINNのKAIRN(ケルンと呼びます)Proです。このアンプの故障は、バックアップ電池が液漏れし、コントロール基板の一部のエリアのパターンが腐食している。しかも、回路図等の情報は一切手に入らない。という非常に難易度の高いものでしたので、果たして修理して、念願の超高級プリアンプを手に入れるのか、またヤフオクにジャンクとして戻したほうがいいのか、ここ一ヶ月迷っていました。

しかし、今回の2台のアンプの修理では、自信も出てきましたので、今回は、重い腰を上げ、KAIRNの修理に踏み切ったという所です。

今回の修理の方針は下記の通りです。
1)基板と部品が腐食している部分の部品を剥がす。
2)ルーペを使用し、両面ガラエポのプリントパターンの結線を解析する。
3)実体配線図に落とす。
4)それを回路図に変換する。
5)パターンがイカレている部分の上にユニバーサル基板を設け、そこに新たなディスクリート部品を載せ、リード線で配線する。
実は、この修理は昨日から開始しており、現在4まで進んでおりますので、これをご紹介いたします。

1.まずは、バラシから・・・・。

 このアンプのバラシは非常に簡単です。その上、前回も実施しておりますので、基板までたどり着くのは、3分くらいでOKです。
 1)底面のネジを外し、外カバーをスライドさせると外カバーがはずる。
  
  
  

 2)メイン基板とコントロール基板を繋ぐハーネスを外す

 3)もう一度引っくり返し底面のにあるねじ2本を外しコントロールユニットを外す。

 4)コントロールユニットのシールドケースを外す。


 5)基板を取り出す(この辺は詳しく書きません)

2.部品を外す

 1)問題のバックアップ電池を外す。

 2)プリントパターン解析に邪魔な背の高いディスクリート部品は全て外す。
  またコネクタも壊す。(壊さないと取り外せなかった)

 3)ディスクリート部品を外した様子。
   ご覧のように、バックアップ電池の周辺は、液漏れの影響でパターンが完全にイカレています。

 これを修復するのは結構大変そうですね。でも乗りかかった船ですので、最後まで頑張りましょう!

3.パターンをルーペで観察し、実態配線図を作成する。
 

現在はここまでです。今後はこれを回路図に変換し、回路が正しいかを確認し、大丈夫であれば、ユニバーサル基板の製作に移ります。