KAIRNの修理 −その7−

おはようございます、Tomです。今日はKAIRNの修理の7日目。昨日は、亀の子基板が完成し、今日はコントロール基板との配線を行い、最後に火入れです。果たしてうまく行くかな?ドキドキです。

1.配線をする前にチップ部品の写真を撮っておく
 修理に焦りは禁物です。とくに今回のように、回路図が無い状態であれば、何らかの時に元の場所を記録しておかないと基準がわからなくなってしまい、最後には本当のジャンクになってしまいます。(すでにジャンクですが(笑))
 また、コントロール基板と配線をしたら、チップ部品は取り除いてしまいますので、ますます、ベースが重要という訳です。

2.余計なチップ部品を取り除く
 半田ゴテを使って、余分なチップ部品(亀の子基板に移した部品とダブるもの)を取り除きます。取り方は簡単で、半田ゴテを使用して、チップ部品の両端に交互に熱をかけると簡単に取れます。その時、必ず、コテの先端に半田を載せてやって下さい、そうすると部品面と面で接触するようになり、効率よく熱を伝える事が出来ます。

チップ部品を取り除いた様子

3.亀の子基板とコントロール基板を接続する
 次に亀の子基板とコントロール基板間の配線を行います。配線箇所は、先日接続ポイントを設定した箇所となります。
急いでやっているので、あまり配線が綺麗ではないですね。後で綺麗にしますので、ご勘弁を・・・・・。
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4.接続のチェック
 配線が終わったら必ず配線チェックをします。今回はとにか回路図が無いので、『石橋を叩いても渡らない』くらいの慎重さで何度もチェックしています。


5.本体との接続ケーブルのチェック 

本体と接続する前に、フラットケーブルの1番ピンの確認です。フラットケーブルの1番と2番ピンは、電源ライン(1番が+5V、2番がGND)なので、これがちゃんとしていないと非常に危ないので、電源ラインをチェックします。ICのポートは多少の事では壊れませんが、電源を逆にしたら、一発で壊れますので、ここだけは慎重にチェックします。本体の三端子のOUT~から5Vのラインに接続されていることも確認しました。

6.いよいよ火入れです。
 全てのチェックが終わり、いよいよ火入れです。電源ON!すかさず『Error 2 don't Panic intial error』という表示の後、『0』が表示され、それがカウントアップされて『50』で止まります。一応、電源系統はうまく動いているようです。でも、結果としてエラーとなっており、操作が効きません。残念です。でも、以前はこのエラー表示が出たり出なかったりしておりましたが、現在は、その不安定さは無くなり、きっちり毎回エラー表示が出るようになりました。嬉しいやら悲しいやら・・・・。でも安定していると言う事は、うまく行く可能性もあるので前向きに考えましょう!(全然ダメな場合もありますが・・・・)とにかく修理はポジティヴシンキングが重要です。

7.さあ、これからが本番!まずはCPUのクロックチェック!

まあ、考えてみれば、今までのは修理というよりは、電池の液漏れで腐った部品やパターンをバイパス手術したというだけで、本来の動かない原因がそれならば良かったのですが、考え方を変えればこれからが本来の修理といえます。それにしても悔しいですね〜。
 表示部のサブCPUは文字を表示するので大丈夫ですが、メインCPU(HD6303)がちゃんと動かない為、表示部とうまくI/F出来ていない為、通信エラーとなる可能性もあるので、まずメインCPUのクロックからチェックします。

1)クロックはCPUの真裏にある。

2)クロック波形
 クロックは非常に綺麗にきっちりと発信しています。これならまずは大丈夫!

8.リセット回路のチェック
 クロックがしっかりしていても、パワーオンリセットがきっちり働かないと誤動作しますのでリセット回路をチェック!
 これも、しっかりと約500ms以後にリセットがかかっているようです。

8.本体とのI/F信号を確認する。
本体との通信をしている10Pのコネクタのうち、3、5、6、7、9、10ピンをチェックします。そしたら、なんと全て『H(ハイ)』になったままで、データーのやり取りが無いようです。ウームこの辺がおかしいのか、クロックは動いているがCPUが動かないかでしょう!

今日はここまでです。一応、CPU、ICなどが熱くなる事も無く、壊れている感じがしないので、本日のところはこれで十分でしょう。明日からCPU周りのポートがきちんと働いているかどうかのチェックを行います。