KAIRNの修理 −その11−

おはようございます、Tomです。今週は、毎日秋晴れ、しかも気温30度を越す猛烈な残暑です。天気は秋晴れなのですが、Tomの修理は秋雨前線停滞中です。さて、本日も眠い身体を振起して、早起きしました。前に進めば疲れはなくなるのですが、混沌としてくると、ストレスが溜まります。

さて、今日のチェックは、CPU周りのチェック(CPU/ラッチ)を念のために実施。それから昨日課題であった、操作パネルのパラシリ変換ICのクロックの行方です。

1.CPU周りのチェック
 CPUに関しては、きちんとLEDに表示しているので問題ないと思いますが、一応念のために、データーラッチ(此処は見やすいので此処から確認)とCPUの全ピンをオシロで確認しました。
 

 1)ラッチ(74HC573)の確認
 ラッチ回路は、CPUと接続され、アドレスとデータが交互に入り、データーを一時捕まえるためにあるものです。此処を見れば、アドレスとデーターがきちんと出ているか?ラッチイネーブルがキチンと入力されているかが確認できます。

 2)アドレス/データー線
  アドレスとデーター線は8本です。全てOKでした。下の写真はその1例です。
  
 3)ラッチイネーブル
  これも問題無し

 4)Output Control
  これは、通常Lなので、これもOKですね。

 <結果>
  CPU周りのラッチに関して問題無しです。当たり前と言えば当たり前か・・・・・。

2.CPUの全ピンチェック
 次にCPUの全ピンをチェックしました。
 写真は載せませんが、アドレス/データ、上位アドレス、IRQ、MMI、R/W、AS、・・などきちんと動作しています。ただ、入出力ポートに関しては、正しいのか正しくないのか??HやLになったままのポートが結構ありました。
 一番気になったのは、Vccです。バックアップバッテリーをONしている時に、電圧が3.6Vをキープする時と、2Vくらいまで下がるときがあります。それで、バックアップされていても『Error2』を表示するのだと言う事がわかりました。
これは明日確認したいと思います。

3.操作部のパラシリ変換IC(74HC165)のCLOCKの確認
 昨日パラシリ変換ICのクロックが入力されていない事をアップしましたが、その後もう一度パターンを追いかけてみたら、別のICに接続されている事がわかりました。大変申し訳ございません(途中で1パターンずれて追いかけました)。これを辿ると、HC10というICにぶつかります。写真がそれです。


これは74HC10と言う解釈だと思います。ところが、配線は、この回路の4番ピン(NAND入力)に入っています。あれ?NANDの出力ではないの?どうもおかしい?他のところから来ていないかを確認しましたが、他の部品は8.2kのプルアップのみ。これは変だと思い。インターネットでHC10(又はH9241)で調べましたが、ヒットしません。ちょっといやらしいですね。

これも明日、追いかけます。


★お詫びと訂正:
 先日、バックアップ電池は、MacNoteのものを購入と書きました。現在、実際にそれを使用していましたが、先日LB1様からVARTAで互換品があるとのコメントを戴きましたので、久しぶりに取り外したバッテリーを見てみると、このバッテリーはリチウム電池ではなく、2次電池だったようです。
お問い合わせ戴きましたcombato様、大変申し訳ございません。

現在は、互換品としてニッケル水素の下記の商品があることが判りました。LB1様ありがとうございました。http://uk.farnell.com/jsp/search/productdetail.jsp?SKU=279353