KAIRNの修理 −Final−

こんばんは、Tomです。今日はとても嬉しいニュースがあります。それは、ついにLINNのKAIRNが復活したと言うニュースです。

『鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ホトトギス。』

まさにこの言葉通り。時間を空けたのが良かった。今回の修理に関しては、やるだけの事はやってしまったし、心当たりのところはチェックししたけど、思うような結果は得られませんでしたので、今後何から攻めて行くべきか悩んでおり、木曜日の時点で手詰まり状態でした。そして、金曜日は人間ドックで、朝早く出かけなければなりませんでしたので、修理はお休み。その後、迎えた土曜日の朝、ベッドの中で今日はどのように攻めようか考えていたら、『そうだ!お友達のKさんにKAIRNを借りて、リファレンスと比較しよう!』と思った訳です。この様に1日ほとぼりを冷ましたのが、新しい発想を生みました。

Kさんとは毎週末の朝に無線で話をしておりますで、その時にお願いをした所OKとの事。朝一番で1ヵ月半の伸びた頭の髪切りをした後に、Kさん宅へ。
Kさん宅へ行く途中、『そう言えば、まだリモコンで動作を確認していないな〜。LB1さんからは、もう動いているんじゃないですか?と言われているのでリモコンで動くか確認しよう!』と閃きました。そこで、近くのヤマダ電器に立ち寄り、SONY学習リモコン(2,980円)を購入。


Kさん宅へ到着。Kさんより、本物(?)のKAIRNを1週間お借りしました。そのついでに買ってきたリモコンを見せ、ついでにLINNの純正リモコンもお借りしました。

帰宅し、昼食をとった後、いよいよ確認の開始です。今日はこの辺から修理内容を書きます。

1.LINNのリモコンで動作を確認する。
 Kさんからお借りしたKAIRNを開く前に、まずはリモコンで動作するかどうかを確認する。電源を入れいつもの様に『Error 2 don't panic init』と言う表示を確認(もうパニックにはならなくなったけど・・・・)。そして、LINN純正のリモコンでボリュームを上下した所・・・・・なんとちゃんと動作するではないか?次にセレクタをCDやAUXに。これもちゃんと動作します。このままで今度はバックアップ電池のスイッチをオンし、電源をオフ。そして数分後電源を入れると、ちゃんと電源オフの前の状態に復帰する事が確認出来ました。ヤッター!やはりLB1様の言うとおり、実はすでに直っていたのですね。今まで何を悩んでしたんだろう・・・・トホホホ。でも嬉しい!

2.CDを繋いで動作を確認
 入力にCDの信号を繋いで、いつもの様にMDレコーダーでモニタすると、ちゃんと音声も動作しています。セレクタもボリュームも問題無しです。

3.配線と整え組み込み
 動作を確認しましたので、後は、ぐちゃぐちゃになった配線を綺麗に整頓し、亀の子基板を、コントロール基板の上に載せ、ケーシングするだけです。

 1)ホットメルトでリード線を固定する。
  まずは、リード線の要所要所をホットメルトで基板に固定します。ホットメルトは、すぐに接着するし、NGの場合はすぐに取り外せるので、このようなリードの固定にはとても重宝します。

 2)リード線を縛る。
 リード線はとても細いタイプのものを使用していますので、すぐに切れてしまいます。そこで、リード線をリード線で縛り、線の塊にする事で、断線を防止します。

 3)基板にスタッドを立て亀の子基板を固定
 コントロール基板にスタッドを立てます。手持ちの部品に丁度良い高さのスタッドがありましのたので、それを使用しました。

 4)いよいよケーシング
 いよいよ、待ちに待ったケーシングです。今回の修理は、混沌とした時間が長かったなあ〜。この瞬間がとても嬉しくて、修理はやめられません。

4.最後に動作確認
 ケーシングの後、もう一度動作を確認します。OKです。

5.リモコンのメモリー
 今回購入したリモコンにLINNのリモコンの内容をコピーします。これはマルチリモコンなので、TVやCDもこれ一本で操作できますのでとても便利になりました。

6.あとがき
 さて、今回の修理はこれにて終了です。ここまでこれたのは、LB1様はじめ様々方々のご指導ご鞭撻、そして励ましがあったからだと、非常に感謝しております。本当にありがとうございました。
Tomは今日からKAIRN Proの生活になります。思えば、このアンプの音を聴いてから手に入れるまで約3年かかりましたので、非常に長かったなぁ〜。しかも、ジャンク品を3万円で落とすなんて非常にリスキーな事もやってしまいました。そこまでする価値があるアンプってことですね。理想の音にまた一歩近づきました。

このアンプにはPHONOがありませんので、今後はOPアンプでイコライザアンプを製作したいと思います。