CA-600の修理 −今度こそFinalⅢ−

おはようございます、Tomです。先日、CA-600の修理が完成したと思ったら、『今度こそFinalシリーズ』が続いてしまいました。
今回はその第三弾!(何じゃこりゃ??)Lチャンネルのホワイトノイズがまだ少し気になっていて、何とか直したいと思っております。ここまで来るともう執念を感じます。
今日はその記事です。

1.ファイナルの前段のトランジスタを交換する。

 先日、ファイナルを入れてから、ボリュームに関係なくホワイトノイズがLチャンネルから出る為、これはアイドル電流を調整するときに誤って1.5Aも流してしまったから、ファイナルが劣化したためと思っていました。そこで、先日、両チャンネルのファイナルを交換しました。しかし、ファイナルを交換しても、ホワイトノイズはまだ残っていることがわかりました。今回はファイナルの前段を交換します。

 1)このファイナルの前段のトランジスタを交換します。

 2)最後にオフセットとアイドル電流を調整します。
 
 <結果>
  結果は、NGでした。

2.もしかしてパワーアンプの前段なんじゃない?
 上記のファイナルのアイドル電流を調整しているときに、ヘッドフォンでモニタしてみると、なんと、ホワイトノイズはありません。あれ?これってパワーアンプのせいじゃないんじゃないの?と思い、ブロックダイヤグラムをみたら、なんとボリュームはTONE回路の前段にあるじゃないですか?それだったら、ボリュームに関係ない回路は、まだあります。

3.TONEとフィルターのスイッチを確認する
 ボリュームの後のブロックは、TONE回路、ついでラウドネス回路、そしてフィルター回路で最後にメインアンプに入ります。そこで各回路の場所のバイパススイッチを使用して発生ポイントを絞り込みます。


 1)TONEのバイパススイッチ
  TONEのバイパスをするとホワイトノイズの量は多少変化します。

 2)ラウドネスのスイッチ
  ラウドネススイッチは10段階のラウドネスの深さを設定することが出来ます。このスイッチを変化させると一番ノイズに変化があります。でも、回路を見ると、トランジスタ類は無い、抵抗とコンデンサを用いたパッシブ回路。これは変ですね、次段のフィルター回路のトランジスタ周りかな?
 


 3)フィルター回路のバイパススイッチ
  フィルタースイッチでは最も変化がありませんでした。でもトランジスタが4個も使用、電解コンデンサ2個、タンタルコン4個と、経年劣化の予感がぷんぷんします、「

4.フィルター回路の部品を交換する
 ちょうど上記3種類の部品は手持ちで何とかなることがわかりましたので、これを好感することにしました。

 1)トランジスタ
   トランジスタは、いつもの様に2SA1015と2SA1815に交換します。でも、もう1815は最後の2個を使い切ることになります。
古いトランジスタ

いつものやつ

 2)電解コンデンサ
  これも手持ちのコンデンサを探したら、ちょうど2本ありました。これも交換です。

 
 3)タンタルコンデンサ
  タンタルコンデンサは、手持ちにありませんが、値は1μFです。たしかこの間積層セラミックの1μFを買っておいたはず。探したら、1μFが3個、0.47μFが4個ありました。バランスを考え、1μFを2個、0.47μFを4個で1μF2個相当としました。

 4)その他、すべて古い半田を取り除き、再半田を実施。
<結果>
 これだけやっても駄目でした。
 
今日から木曜日まで出張となりますので、しばらく修理はお休みです。
なんとか連休中に原因は突き止めたい所です。