PAM-6の修理 シーズンⅡ −その6−

おはようございます。Tomです。さて、昨日は、見事パワーアンプを取り出し、やばそうな箇所を見つけ出しました。その部品は、下記の2点です。
 ① 220μF 35V
 ② 390Ω 1W 酸化金属皮膜抵抗

ところが、手持ちのコンデンサを漁ったら、220μFはあったのですが、25V品しかなく、抵抗も390Ωはありましたが、1/4Wと結局使用できず。
そこで昨日は、会社の先輩とお友達のKさんにコンデンサがあったら譲って欲しいとお願いをしておきました。若しあれば、明日修理可能になります。
と言うわけで、本日は部品が無いので、下記の3つの事を実行します。

 ① メインアンプの入力ハーネス断線の修理
 ② 故障部品の除去
 ③ 旧半田の除去と再半田

1.メインアンプの入力ハーネスの断線の修理 

 1)断線の経緯
  これは、以前スピーカーハウジングを取り除こうとした時に、ハウジングの隙間にスクレーパーを入れた所、裏側にメインアンプの入力ハーネスがあって、断線させてしまったものです。まず、それを接続しましょう。

 
 2)入力信号のLRの確認
  メインアンプに半田付けすりゃいいので簡単な事なのですが、メインアンプの入力や出力に、LとかRとか書いていませんので、スピーカOUTの場所から逆に基板へ信号線のルートを辿らなければなりません。
 

 3)LRの判別
  ハーネスを辿り、ブルーのハーネスがR、イエローのハーネスがLと言う事が判明しました。忘れないうちに、基板にマジックで記入。

 4)ハーネスの接続
  LRが判れば、もう後は半田付けの作業のみです。完成しました。

2.故障部品の除去
 今回の故障部品は、220μF35Vの電解コンデンサと390Ωの酸化金属皮膜抵抗です。事前に除去しておきます。下記の写真を見てください。NGだったL側の電解コンデンサは完全に液漏れして、基板もこんなに真っ黒になっていました。

3.旧半田の除去と、再半田
 1)旧半田の除去と新半田づけ
 いつもの作業ですが、1970年代〜80年代の製品は、もう半田が腐っています。せっかく部品を交換しても、半田不良で動かないなんてことはこれまでも何度もありましたので、事前に旧半田を除去し、新しいフレッシュな半田を投入します。
これは非常に地味な作業で、まるで草刈と同じ感覚です。でも終了すると満足感が得られます。
(この写真を撮るのが大変なんだな〜。半田ゴテは口に咥えて撮影してます。(笑))

 2)エレクトロニッククリーナと歯ブラシで洗浄
 仕上げはいつもの様にエレクトロニッククリーナーと歯ブラシで洗浄。こんなに綺麗になりました。
  

ここまで来れば、後は新しい部品を取り付け、テストをするだけです。部品があるといいなあ〜。先輩、Kさん宜しくお願いします。m(_)m