PAM-6の修理 シーズンⅡ −セミファイナル−

おはようございます。Tomです。昨日は、ゴルフの日でしたので、日中は全く修理は出来ない状態でした。そこで、昨日の夜と今朝にかけて修理を行いました。その結果、修理成功です!えのしまさん、お待たせいたしました。いやー嬉しいなぁ〜。本日のタイトルがセミファイナルとなっているのは、バラバラの状態で少しエージングというか、試運転をして、組み立てないといけないからです。なんせ、このPAM-6、最終的にはボンドで貼り付けをするので、そこまで行くと後戻りは出来ません。なので、今日一日電源と音声を入れて様子を見ます。

それでは、早速今日の記事をご覧下さい。

1.ウーファーアンプ(以降Wアンプと略します)の旧半田除去と再半田
 一昨日は、LRパワーアンプの旧半田除去と再半田、そして故障部品の除去を行いました。まだWアンプは実施していませんでしたので、本日はここからです。
 再半田は、いつもの様に地道な作業です。そして、問題の電解コンデンサを見てみると、やはりこちらもやられていました。やはり80年代の電解コンデンサは全然ダメですね。
 1)これがWアンプです。LRアンプの基板と構成は同じですが、部品は半分だけ載っています。(当たり前ですね)   

 2)問題の電解コンデンサです。やはり液漏れして、基板は真っ黒。

2.新しい部品の取り付け
 次に、LRアンプとWアンプに一昨日購入した新規の部品を半田付けします。
 仕上がり具合は通りです。

3.いよいよ火入れ
 全ての部品を組み込んだら、いよいよ火入れ式です。スイッチオン!リレーが1度だけ入りました。プロテクションによるリレーのON/OFF連続動作は無いようです。また基板の部品にさわりましたが、ON直後に熱くなる部品はありませんでした。

4.アンプ動作の確認
 火入れをして問題ないと思っていたのですが、ファイナルが結構熱くなっています。これは、故障ではなく、放熱板が無いせいでしょう。
 次のステップでは、LRとWのアンプの動作確認です。入力にCDからの音声を入力し、アンプの出力の波形を見ます。放熱板がないので、手短に波形を確認します。
今日の入力ソースは、ディヴブルーベックのTime Outです。(関係ないか?)
 

 1)Rアンプの出力波形

 2)Lアンプの出力波形

 3)Wアンプの出力波形

LRそしてWアンプの出力は問題無しです。ボリュームにもちゃんと応答します。
LとRの波形が異なるのは、その時の入力信号の楽器によるものですので、気にしないで下さい。

5.放熱板の組み付け
 1)アンプの動作が確認出来ましたので、いよいよ放熱板の組付けです。絶縁シートの枚数を確認したら一枚足りません、そこでLRアンプには、以前安定化電源を作ろうとして絶縁シートを購入していた事を思い出し、それを使用する事にしました。
 

 2)絶縁シートをつけ、放熱板を取り付けます。そのほか、前段のトランジスタとアイドル電流制御用のトランジスタ、そして温度補償ダイオードを取り付けると方チャンネル5本、基板1枚で10本のネジを取り付けるので、結構大変な作業です。しかも、私が嫌いなシリコングリス(白いの)で手がベタベタになりながらの作業なので、2回はやりたくないですね。


 3)Wアンプの放熱板の片方を接着剤で固定する。
  Wアンプは部品が片方しか付いておりませんので、片側は接着剤で固定します。

 4)放熱板が取り付きました。

 5)アンプユニットを本体放熱板に取り付ける
  この状態で、音声の確認をしていたら、やはり少し時間が経つとこんな分厚い放熱板でも、少し熱くなります。まだ放熱板が足りないようです。そこで、次は本体のホーン部の放熱板に固定します。これで、熱も大丈夫でしょう。

6.スピーカーでの確認 
 アンプの出力波形を確認し、放熱板の対策もしましたので、いよいよスピーカーに接続します。
 1)ボロスピーカーで全信号チャンネルの確認。
 アンプを修理するときは、飛ばしてもいいスピーカーは必需品です。いつも使用しているYAMAHAのAVアンプについていたどうでもスピーカーでもいいですが、その前に更にどうでも良い昔使用していたアイワのラジカセのスピーカーを見つけてきたので、これを使用する事にしました。まずこれ一本で、L、R、Wの全チャンネルの音声出力を確認します。

 2)3個のスピーカーを繋ぐ
  ボロスピーカーでの確認が出来たら、最後に3個のスピーカーを繋ぎます。アイワのスピーカーは一個しかないので、これをウーファー用として使用し、後のLRはいつものYAMAHAを使用します。

7.エージング
 現在、エージング中です。エージングは、この記事を書き始める時から開始しておりすのであれから30分ほど経過していますが、問題は無いようです。今日一日この状態で放置し、問題なければ本体組み立てを行い完成です。