PAM-6の修理 シーズンⅡ −FINAL−

おはようございます。Tomです。昨日セミファイナルを迎えたBOSE PAM-6は、本日いよいよファイナルを迎えます。
今日の修理作業は下記の通りです。

 1.ハーネスの腐ったスポンジカスの除去。
 2.スピーカーハウジングをコーキング処理する。(前日に実施)
 3.基板を本体に取り付ける。
 4.トランスを取り付ける。
 5.ハーネス排回しをキチンと行い結束バンドでしっかりと固定する。(ビビリ防止)
 6.スピーカーを取り付ける。
 7.音声の確認
 8.スピーカ下のハーネスの処理を行う。
 9.蓋をして完了!(ホーン部の接着は、接着剤入手後実施)
今日の修理は、あくまでも作業なので、基本的にコネクタの挿し間違いが無ければ問題はありませんので、基本的に気分は楽です。

1.ハーネスの腐ったスポンジカスを除去する。
 組み立てる前に、まず、エンクロジャーの底に溜まった、ハーネスに貼り付けてあった隙間テープのようなもの(振動防止)が腐ったカスを掃除機で取り除きます。思えは、この経年劣化で腐ってしまったこの防振スポンジが一番厄介でした。


2.スピーカハウジングをコーキング処理する
 スピーカーハウジングは、メインアンプを取り除こうとした時に、スクレーパーで剥がした部分が50%くらいありますのでその隙間にコーキング剤注入し、一晩置きます。なぜコーキング剤かと言うと、スピーカーハウジングは、低周波で振動しますので、その防振効果を狙います。つまり、接着だけでなく、スピーカーのエッジと同じ様な働きも狙う訳です。

3.基板を本体に取り付ける。
 ハーネスの排回し(このハーネスは本当にごちゃごちゃしている)を考え、基板を本体にネジ止めします。

4.トランスを取り付ける。
 基板が取り付いたら続いて電源トランスを取り付けます。

5.ハーネスの排回しをキチンと行い、結束バンドでしっかりと固定する。
 ハーネスの排回し整理した後はキチンと共振しない様、出来るだけ結束バンドで一本化して行きます。オリジナルは、ハーネスの一本一本に吸音スポンジが貼り付けてありましたが、今回は、そんなものがありませんので、本体に触りそうな部分のみ隙間テープを巻く事にしました。また、幅広いテープではありませんので、巻きつけ、終端は結束バンドで固定しました。

6.スピーカーを取り付ける
 いよいよスピーカーを取り付けます。このハーネスは、振動を防止するために結構短くなっている上に、取り外す時に切断したのでますます短くなって作業がしにくい状態でしたが、何とかクリアしました。


7.音声を確認する。
 ここで、一旦作業をやめ、音声を確認します。これ以上進んだ後で最後に音声を確認したら、出てなかったでは済まされません。必ず、組み立て時は、完成前に音声を確認してから蓋をするようにしています。(実際は、もっと確認しています)
本日の曲は、ローリングストーンズです。なんか最近70年代のロックを聴いています。でも、あまり低域の状況が分からないので、ラリーカールトンのKID GROVESをかけています。


8.スピーカーのハーネスの処理を行う
 本日、メインアンプの封印は行いません(接着剤が無い為)が、事前にスピーカーのハーネスの処理を行います。ここが一番ビビリそうなので、ここの場所に隙間テープを残していました。(正解!)



9.蓋をして組み立て完了!
本体に蓋をして、沢山のネジ止め作業を行い終了です。

10.音声を確認
最後は、ホーン部の蓋をして(まだ未接着なので載せているだけ)、左右のスピーカーを繋げて完了です。
『おーっつ!凄い重低音』です。腐ったYAMAHAのAVスピーカーがイキイキと鳴っています。たまには、コンパクトでもこのような重低音も良いですね。
PAM-6の技術は、今のAVの先駆けとなったものだと思います。こんな新発想のスピーカーが80年代には出ていたんですね。なかなか良いですよ〜。
えのしまさん、大変お待たせ致しました。ホーン部の接着が完了したら、そのうち発送しますね。