PM-950の修理  −ご臨終です。−

おはようございます、Tomです。今週末、修理中のプリンタの部品取りジャンクがなかなか到着しないので、土曜日、気分転換にYAMAHAのAX-900なるアンプの修理を行いました。結果はまずまずで、非常にストレスが解消されました。そして、昨日の夕方、ヤフオクで1800円で落とした待望のMP-950が届きましたので、本日は、その結果を報告します。

<修理の方針>
まず、いつもの様に修理の方針を決めます。基本的な考え方は、どちらかを救うという考えです。
1.まず新しいプリンタが修理可能かどうかを見極める。若し可能なら、そちらを修理し、無理に旧プリンタに部品を移植しない。
2.旧プリンタの故障の原因は何なのかを見極める。
3.新プリンタの修理が不可能な場合は、旧プリンタと組み合わせ、1つのプリンタを作る。
4.もし、可能なら旧プリンタの原因を追究し、2個修理する。

こんなところでしょうか?それでは、早速修理の報告をしたいと思います。

1.これが新しいプリンタです。
 昨日の夕方、やっとプリンタが到着しました。(出品者の方は、休みの日で無いと発送が出来ない事を最初から仰っていたので、問題は無いんですが。)箱を開けると、結構綺麗です。これは、あまり使用していない『上物ジャンク品?』(笑)。

2.故障の内容は?
 ジャンクの内容は、エラー『6A00』と言うのものです。早速ネットで調べてみると、プリントヘッドのクリーニングユニットの汚れ、又はパージユニットの動作不良と言う事です。皆さんは、そこに詰まった紙w取り除いたり、クリーニングのブレードを掃除する事で簡単に修復しているようです。これなら、新プリンタの方が程度は良いし、マシンを痛めないで直せそう。方針の1の合致しそうです。楽しみ!

3.クリーニング部の掃除をしてみる。
 早速、綿棒とアルコールでクリーニングブレードを清掃しようと思いました。ところが、クリーニング部まで遠くて、Tomのデカイ手では、どうしようもありません。



そこでマイナスドライバティッシュを取り付け、アルコールを浸み込ませてクリーニングする事にしました。

これは、なかなか良くて、ブレードが綺麗になりました。そこでまた電源を入れて確認。ところがいくら綺麗にしても『6A00』のエラーが直りません。だんだん厄介になってきたぞー。

4.結局分解
 これは、若しかするともう一つの原因である、パージユニットの動作不良かもしれません。この状態では、それを確認できませんので、結局バラす事に。やれやれ・・・。
ここまでバラせば、全てが見通せます。

5.原因は、パージユニットの動作が重いため
 何度も、電源を入れて、エラーになるまでの状態を観察しました。結局原因は、パージユニットの摩擦抵抗が非常に高く、動作が出来ない状況の様です。ギアやレールにシリコンオイルを塗布して、ずいぶんスムーズに動くようになり、時折イニシャル動作を最後まで出来ることがあり、やったーと思いましたが、やはりどこかに渋いところがあり、突然非常に重くなり動かなくなります。これでは、直りそうも無いので、方針を替え、方針の3番の旧プリンタとの組み合わせを実施したいと思います。

6.2台をマージする前に・・・・
 そうそう、2台をマージする前に、方針の2番にある旧プリンタの故障の原因解明する。というのがありました。現状では、電源か?それとも基板か?と言う事になります。基板はこれからマージする事で判りますので、まず電源を調べました。結果、電源は問題無しと言う事がわかりました。やはり最初は、中途半端な電圧ですが、電源がONになると、ちゃんと30Vレベルの高い電圧に変化します。

7.旧プリンタと新プリンタのマージ
 さて、いよいよマージです。新プリンタは、メカがNG、旧プリンタは基板がNGという具合に、うまくお互い補完関係にありましたので、新プリンタに旧プリンタのメカを乗せる事にしました。

 1)まず、新プリンタの基板を外す。

 2)次に旧プリンタに新プリンタの基板を取り付ける。

 3)電源は新プリンタを使用し、電源ON!
 結果、旧プリンタと同じ症状で、電源が入りません。
 さてこれは困った・・・・。

8.ヘッドを交換する。
 全く電源が入らないと言う事は、アクチュエータが悪くて、電源が入らないと言う事になります。若しかして、ヘッドがいかれているのか?と思い、ヘッドを交換する事にしました。旧プリンタのメカに新プリンタのヘッド載せます。どっちがどっちだか・・・。

9.ヘッド交換後電源ON!
 さて、ヘッド交換後いよいよ電源を投入します。若しかして生きているか?電源ON!『おおー!』電源が入りました。ところが、今度は『6500』のエラーになりました。
また早速ネットで原因を調べると、どうやらサービスマンエラーのようで、基板が不良となり、基板の交換を要求しているようです。

10.試しにリセットをかけてみる
 インクの組み合わせもおかしくなったため、試しにカウンタリセットをかけてみました。
 でも、画面は下記のようになり、操作パネルのエラーが点滅しています。やはりリセットの前にエラー6500を優先している様です。

11.ご臨終です。
今回の修理で判った事は、旧プリンタの故障の原因は、まず、プリントヘッドがショート状態で故障、その結果ドライバを破損。そして、電源が入らない状況に陥ったを思われます。そして、現状は、ヘッドが復旧しましたが、ドライバがNGでサービスマンコールと言う事になり、最終的には、2台ともご臨終です。
読者の皆さん、期待をされてご覧頂いていたと思いますが、今回は修理出来ませんでした。ごめんなさい。まさか、ヘッドが壊れていたとは・・・・・。
これで、捨てる覚悟がつきました。ヤフオクの1800円はまあ、付属のインク代と勉強代と思い、諦めます。