TANNOY Super Red Monitorの修復

おはようございます、Tomです。昨日の日曜日は、頂いたTANNOY Super Red MonitorのスピーカーBOXとこれまでのレクタンギュラーヨーク(国産箱)のユニットを用いて、スピーカーの修復を手がけました。

1.第一の課題:スピーカー移動
 修復に際し第一の課題は、重量60KgものスピーカーBOXをどうやって2Fのこの部屋に上げるかです。男手は、私と息子の2名。さてどうするか・・・・そんな時、息子の友達が遊びにやって来ました。その友達にスピーカーの搬送を手伝って欲しい旨伝えると、彼は快くOKしてくれました。その時Tomは、息子の友達が天使の様に見えました。
3人で重くてデカイスピーカーBOXを階段から2Fのこの部屋まで運び上げた時、なんとも言えない達成感でした。


2.レクタンギュラーヨークとSuper Red Monitorの違いに関する状況確認と作業方針
 さて、無事スピーカーBOXもこの部屋に入りましたので、後は、これまで使用してきたレクタンギュラーヨーク国産箱からユニットを取り出し、それをSuper Red Monitorの箱に移植すればOKです。
まずは、現状のレクタンギュラーとRed Monitorとの違いを見て、今後の方針を打ち立てます。
 
 1)スピーカーの取り付け
 スピーカーの取り付けは、レクタンギュラーがバッフルの背面取り付けに対し、Red Mnitorは、バッフルの前面取り付けとなっているため、スピーカーユニットの構造が違います。この場合バッフルの口径が微妙に違う場合があり、ちょっと心配です。
また、レクタンギュラーのユニットは、HPD-385でこれの取り付けビスの本数は8本なのに対し、Red Monitorは、4本。取り付け穴の位置も異なります。これが今後の課題となると思われます。
レクタンギュラーヨーク

バッフルに対し背面取り付けになっており、8本のビスで固定。

Super Red Monitorはバッフルに対し前面取り付けの構造であり、4本のビスで固定。

 2)スピーカーの大きさ
 次にスピーカーの箱の大きさです。これまでレクタンギュラーを設置してきた場所に、Red Moitorを設置するため、その大きさが気になります。特に幅はレクタンギュラーが600mmなのに対し、Red Monitorは、7200mm有りますので、絶対に入りません。これはセンターラックを変更しなければなりません。幸い別のラックがあり、そちらの方が幅が狭いので安心しました。

幅が全然違う

当初奥行きはレクタンギュラーヨークの方が大きいと思われたが、実際はSuper Red Monitorの方が大きかった。これは幅が有るため奥行きが小さく感じたのでしょう。
とにかく全てにおいてSuper Red Monitorの方が大きい状況です。

3.修理とセッティングの方針
 まず、修理の方針を立てました。

 1)修理の方針
  ① これまで、ユニットを取り付けていた穴は使用出来ない為、その内側にもう一つ穴を空ける。万が一Red Monitorのユニットが手に入った場合、変なところに穴があったり、違和感がないようにする為である。
  ② スピーカーの取り付けについては、空けた穴の反対側に”鬼目ナット”を打ち込み六角ナット(M5)で止める様する。木ネジでは、ちょっと頼りないだけでなく、かっこ悪い。取り付けるビスの本数は、4本とする。
  ③ ネットワークは、そのまま箱の中にビス止めする。ネットワークを取り付ける前にオーバーホールする。
  
 2)セッティングの方針
  セッティングは、センターラックの現使用のものから、幅の狭いラックに変更する。
幅の違いは、約200mmなので、ちょうどピッタリになると思われる。

4.スピーカーユニット(HPD-385)の取り出し
 1)背面板の木ネジ除去
 さて、レクタンギュラーからユニットを取り出しますが、その為には、背面板の木ネジを沢山緩めなければなりません。そこで、インパクトドライバの登場です。これがあれば沢山ある木ネジもすぐに緩めることができます。

 2)棺桶の蓋が開いた
 レクタンギュラーは、まるで棺桶みたいです。木ネジを緩め、いよいよ棺桶の蓋が開きます。ジャ-----ン!・・・・あれ?なんかとてもシンプル。というか何これって感じです。内側は、吸音材が一つも無く、その代わりに貼ってあるのはタダのスポンジの様に見えます。

 3)ユニットを固定しているナットを外す。
 さて、ユニットを固定しているナットを外します。あれ?前面から見ると8本のビスで止められていたのですが、裏側はなんと4本で止まっています。そして、もう一方のスピーカーは、なんと8本で止まっています。この左右のスピーカーのバージョンが異なることが判りました。

 

 4)ネットワークの取り外し
  ネットワークは、背面板の木ネジを取り外すと簡単に取れました。

 5)スピーカー接続コネクタの取り外し
 スピーカーユニットを取り出すためには、ネットワークからユニットに接続されているコネクタを取り外さなければなりません。


 これで、無事ユニットを取り外すことが出来ました。

5.穴あけと取り付け準備
 1)穴あけ
 HPD-385とRed Monitorのユニット取り付け方法が全く異なるため、Red Monitorの箱に穴を開ける必要があります。しかも、心配していた通り、HPD-385は、背面取り付けのため、スピーカーの穴の大きさが異なります。若干、Red Monitorの穴の方が大きいのです。ですから、今回開ける穴は、以前の固定穴とスピーカー開口部との間に開けなければならず、結構厳しい位置にあります。

 強度も考え、写真の様に穴位置を十字にしようかとも考えましたが、後でオリジナルのユニットが手に入った場合、変なところに穴が開いてしまうので、やめにしました。

 2)鬼目ナットの取り付け 
  微妙な位置関係ではありますが、何とか穴は開きました。次は鬼目ナットの取り付けです。鬼目ナットは、従来の穴にも付いていており、干渉する為、4つある鬼目の突起をひとつなめして取りつけます。
 

最後にスピーカーを取り付ける段階で、折角買ってきた、ステンレス六角M5×30mmでは、ユニットフレームが厚く、長さが足りない事が判りました。今日は此処迄です。明日、会社の帰りに別のDIYに寄り、最大の長さのものを購入してきましょう。