FT-726の修理 ―その2―

おはようございます、Tomです。さて、今日の記事は、FT-726の修理の記事―その2ーです。その1では、バラした状態で、様々なところに、少しショックを与えて接点不良などがないかどうかの、確認をするという非常に原始的な確認でした。(でも、この年代の機械には、重要な確認なんです。)
さて、本日は、下記の方針で、修理を進めます。

1. まず、NETで情報を取り、類似の障害がないかどうかを確認する。
2. FINALの電源を確認する。
3. リレーの接点の清掃
4. FINALのドライバトランジスタを確認する。
5. 電解コンデンサを交換する。

本来は、入力から確認して行けばいいんですが、私は無線機のことは良くわかりませんので、まずは、一般的なところからやってゆきたいと思います。

1.NETで情報を取る。
 判らない機器の修理の場合は、まず、NETで類似の故障、修理の記事を確認します。特に無線機の場合は、往年の先輩たちが修理している記事が載っていますし、海外にもそのような記事があったりします。
 今回、調査して判ったのが、下記のような故障が多いことです。

 ① 出力段のリレーの接点不良。
 ② FINALICモジュールの不良
 ③ FINAL前段のFET、あるいはトランジスタの不良。
 ④ 電解コンデンサのパンクによる不良。

2.FINALの電源を確認する。
 次に、FINALの電源を確認します。
 確認結果、FINALのICに供給されている電源電圧13.8V、及びバイアスの+8Vはキチンと出ております。PTTを押下すると、入力信号はほぼ無信号。出力は、+13.8VがGNDになります。その前段を見たほうがよさそうですね。

3.リレーの接点の清掃
 お次は2番目に多いリレーの接点不良です。2個のリレーに対し、いつものエレクトロニッククリーナーを吹きかけ、接点を洗浄します。


 確認結果、状態はよくならず、パワーが出ません。

4.FINALの前段のドライバトランジスタを確認する。
 FINAL前段のドライバトランジスタとその前段のトランジスタを取り出し生死の確認を行いましたが、いずれも問題ありませんでした。

 1)ドライブ基板を取り外す。

 2)トランジスタの確認を行う。(結果問題なしと判明)

 3)せっかくなので、足を磨いて元に戻す。

5.電解コンデンサの交換
 せっかく基板を外したので、電解コンデンサも交換しておきましょう。

 1)ストックしてあるパーツ達
  常にパーツがストックしてあるというのは、気持ちがいいものです。

 2)ドライブ基板の電解コンデンサの交換

  

 3)FINAL基板の電解コンデンサの交換
 

現状、大雑把に確認してみましたが、まだ修理は完了していません。やはり一筋縄では行きませんね。次回は、ブロックごとに確認して見たいと思います。