FT-726の修理 ―その6―

おはようございます、Tomです。さて、昨日は、FT-726の故障を引き起こしている、犯人のアジトを見つけ出しました。今日の修理の記事は、犯人はそのアジトの何処に潜んでいるのか?からスタートします。お楽しみに〜。

1.なーんだ、あっさり居場所が・・・・。
昨日は、アジトがわかったのですが、歯ブラシでいろいろ突っついてみても、犯人は姿を現しませんでした。そこで、今日も歯ブラシで犯人探しです。
 

突っつき始めて数十秒経過した時、大きく反応がありました。場所は、ちょうどリレーの頭を叩いた所でした。『昨日は反応しなかったのになぜ?(?_?)』と思い、リレーをよく見たら、リレーのカバーがありませんでした。『そうか、昨日、最後にリレーの接点を復活させるためにカバーを外してエレクトロニッククリーナー吹きかけたんだ・・・・。』
 カバーがついていないのでダイレクトにリレーの機構、または接点を叩いたのがよかったんですね。

しばらく、叩いているとだんだんパワーが上がり、ついには13Wきちんと出るようになりました。『おおーっ!素晴らしい!』
あとは、きちんと直すだけですね。

2.TXユニットの取り外し
 何をするにもまずはTXユニットを取り外さないと、修理ができませんので、とりあえずユニットを取り外します。

 1)スタッドの取り外し
 まずは、スタッドを取り払います。

 2)コネクタにタグをつける。
 昨日のサテライトユニットから気になっていた事ですが、コネクタがあまりにも多くて、これは、タグをつけないと後で何が何処につくのかわからなくなってしまいます。
そこで、サテライト基板のコネクタと今回のTX基板のコネクタにタグを付けることにしました。タグは、いつものやつです。

 ①タグに書き込む
 

 ②シリアルナンバーの順番を決める
  コネクタのシリアルナンバーは、時計回りでつけることに決めました。

 ③コネクタに貼り付け
 時計回りに、コネクタにタグをつけます。タグを付けた後は、その上からセロテープでタグが剥がれないようにカバーリングします。(これは重要!)

 ④全体はこんな感じ
 コネクタを取り外す前にタグを付けておきます。もうこれで安心です。しかもSはサテライト、TはTXユニットとそれぞれの基板の行き先も判ります。

 

 さあ、コネクタを取り外して、基板を取り出しましょう!

3.リレーとトランジスタの部品の特定
 基板が取り出せれば、こっちのもの。まず、リレーのNo.とリレーを引いているトランジスタの部品No.を確認します。

 基板上のリレーの部品No.を確認すると、RL02です。

今度は、回路図に移り、RL02を引いている(ドライヴしている)トランジスタを確認すると、Q39です。これで部品を特定できました。

4.トランジスタの生死の確認
PTTスイッチを入れても、リレーはずーっと無反応ですので、おそらくこのトランジスタが死んでいるのだと思われます。そこで、Q39のトランジスタを外して、テスターでチェックします。
 確認した結果、Q39は2SC945で、死んではいない様です。ちょっと拍子抜け。

 でも、せっかく外したので、新しいトランジスタ(2SC1815)を付けてあげましょう。

5.リレーの確認
 リレーも取り外して、コイルの断線とリレーの回路をテスターで調べました。
 『結果』
コイルの断線はありませんでした。これもちょっと拍子抜けです。

6.リレーの接点を磨く
昨日からリレーにエレクトロニッククリーナーを吹きかけてはいますが、接点をこすっていませんので、紙を短冊にして、接点に挟み、そこにエレクトロニッククリーナーを吹きかけて擦る事にしました。

7.動作の確認
トランジスタもリレーも万全な状態に戻し、電源を入れパワーの確認をします。そしたら、やはりリレーは動作しませんね。歯ブラシで叩くと、やはり反応はあり、パワーが出るようになります。もしかして、このリレーはサテライト動作をさせると動作するのか?とおもい、サテライトをONにしてPTTを押下した所、リレーが動作しました。なるほどね。
ということは、リレーが動作していないときの接点が不良なんですね。
といことで、もう一度、紙を挟んでエレクトロニッククリーナーをかけ、接点を磨きました。

結果、今のところまだ良い結果は出ていません。
今日から3日間、甥の結婚式で東京に行きますので、明日から修理は一休みです。
東京に行ったついでに、家内と鎌倉を見てきたいと思います。
それから、アキバに寄って、上記のリレーと電解コンデンサを購入してきたいと思います。