FT-726の修理 −出戻り編−

おはようございます、Tomです。確定申告にかんしては、80%くらい出来ているのですが、納税証明をまだ頂いていないのと、e-taxのパスワードを忘れてしまったので、木曜日に役所に行き、対処方法を聞いてみたいと思います。そんなわけで、今日も修理の話です。

さて、先日TXユニットの修理をして、直ったかに見えたYAESUのFT-726ですが、修理後またmarumorikoroさんにお貸しして使用してもらうことにしました。実際にmarumorikoroさんと交信してみたら、送信時にパワーが上がったり下がったりして、最終的にはパワーが出なくなりました。やはりまだ完全に直った訳ではなかったんですね〜。
そんな訳で、今度は先日修理したFT-4600(モービル機)をお貸しし、FT-726は引き上げる事にしました。

1.TXユニットまでばらして歯ブラシで確認
 さっそく、TXユニットが見えるところでバラして、魔法の杖である『歯ブラシ』で基板上の部品の接触を探りました。
 しかし、リレーは交換してしまったし、主要なコンデンサも交換してしまっていますので、至って悪い方に安定しています。

2.430MHzの状況も確認
 それから、ファイナルユニットかどうかの確認も必要なので、430MHzでも出力を確認しました。
 結果、430MHzでも同じ症状なので、やはり共通するTXユニットの問題と思われます。結局直っていなかったんですね。どこか不安定な感じがしていました・・・・・。残念。


3.SSBの状況確認
 モードを144MHzのSSBに切り替えて出力を見ましたら、やはり出力はきちんと出ている様です。SSBからFMに移った瞬間、1度だけフルパワーで出力されましたが、また元通りになってしまいました。

4.PCオシロで信号を確認
 いよいよ、諦めてTXユニットのFM回路の信号を当たることにしました。

 1)まずはPCオシロのセッティング
 PCオシロは、ディスプレイのすぐ下にあり、作業にはとても便利です。

 
 2)信号を確認
  あちこち信号を確認してみましたが、なんだか下記様なノイズがいたるところに載っていて、測定になりません。

 3)ノイズはこんな感じ

 実は以前ノーマルオシロでも同じ症状だったのですが、オシロを変えても同じなのでやはりこのノイズは本物でしょう。でもこの基板には、至る所に発振器があるため、水晶発振子がありますので、それが乗っているのだと思いますが・・・・。

5.ユニットを取り出す
 とにかく、これでは先に進みませんので、TXユニットを取り出し、信号の最後の場所から素子の点検をして行きたいと思います。

6.TXユニットの回路図をみてロジックを整理
 回路図をコピーし、再度よく眺めてこれまでの検証に基づいて情報を整理したいと思います。
 ①430MHzでも同症状⇒TXユニットの問題
 ②SSBでは問題なし⇒FM回路の問題
 ③信号が不安定⇒なんかGNDが浮いている感じ
 ④一瞬だけパワーが復活⇒回路は死んでない。どこかの接触が悪そう。
 ⑤パワーは出ないが、別の無線機でモニタすると、同じ周波数できちんと変調をモニタ可能。⇒変調はきちんとされている様です。つまりFMの変調はうまくいっている。

総合すると、FM、SSB、CWをミキシングする回路のFM部分が怪しいと思われます。下の回路図で言うと一番左側のトランジスタ周辺ですね。
今後は、この周辺から当たってみましょう。