MICROのプレイヤーの修理 ―Final―

おはようございます、Tomです。昨日は早起きが出来なかったけど、今日は5時前に目が覚めました。そこで、今日は、きちんと活動開始です。今日も寒いですね〜。

さて、昨日から始まったMICROのプレイヤーの修理は、本日で2回目です。
昨日は、コントローラをメンテしましたが、NGでした。今回は、ターンテーブル本体に手を入れたいと思います。それでは、ご覧ください。

1.本体をバラす。
 今回は、いよいよ本体をバラします。

 1)トーンアームを取り外す
 このタイプはトーンアームを取り外すのに、六角レンチ一本で簡単に外れます。これは非常に便利です。

 
 2)裏蓋を外す  
 本体をひっくり返し、裏蓋を外します。

 3)中はこんな感じ
 蓋を開けると、じゃ〜ん!ありました、ありました。基板は2枚もあり、部品もたくさん載っているではありませんか?これこれ。

 4)電源&ドライバ基板
 こちらが電源&ドライバ基板ですね。コントローラにトランスはあったのですが、整流回路が無いので、思わず、これって交流の商用電源の周波数を利用して回転数を決めているのかと勘違いさせられるところでした。そんな事あるはずがないけど・・・。トランスで降圧した電源は、コントローラから交流のままここまで来て、ここで初めて整流されているんですね。なんかしっくりこない設計ですね。

 5)こちらがサーボ基板
 こちらが回転数をコントロールしている、サーボ基板ですね。オペアンプがあれば、こんなに部品はいらないのでしょうが、当時は大変だったんでしょう。

2.電源基板をメンテする。
 せっかくバラしたので、せっかくですからまずは電源&ドライバ基板の電解コンデンサを交換しておきます。電解コンデンサは、殆どの値のストックがありますので、非常に頼もしいです。

 1)基板に極性の印を付ける
  大抵の場合、基板のシルクに、電解コンデンサの極性が書いてありますが、この基板はそれが有りません。そこで、マジックで基板に印を付けることに。

 2)コンデンサの交換
 次に電解コンデンサを交換します。220μF35Vと330μF35Vのコンデンサは、パーツがありましたので交換。

 しかし、10μF160Vは、流石にありませんでしたので、こちらは交換しませんでした。
 このコンデンサはなんでこんな変な数値を使用しているのか?理解不能でした。

 これで、電源基板は、OKです。これで直るわけではないので、次にサーボコントローラ基板のメンテに移ります。

3.サーボコントローラのメンテナンス
 Tomのこれまでの経験上、半導体は滅多に壊れない。壊れる時は、電解コンデンサがパンクして、それが元でトランジスタ迄影響が出るケースが殆どです。そこで、コントローラも、まずは電解コンデンサを交換します。この作業は、仮に電解コンデンサが原因でなかったとしても、今後も使い続けるためには、重要な作業です。これをやっておかないと次に壊れる可能性があります。

 1)サーボコントローラ基板
  これがコントローラ基盤です。部品がびっしりと載っています。電解コンデンサは、約10個ほどです。
 

 2)交換用の電解コンデンサ
 下記の写真が、交換用の電解コンデンサです。手持ちのパーツですべてOKでした。

 
 
 3)コンデンサ交換後の基板
 電解コンデンサをすべて交換しました。

【結果】
 2枚の基板を元に戻し、電源を入れてスタートさせてみましたが、まだ78回転で回っています。

4.やはり原点に立ち戻る。
 Tomは、各基板のメンテをしている最中、どうしても、I/Fのコネクタ部分が気になってしょうがありませんでした。ただし古い半田の除去や、コンデンサの交換は、定期メンテ(と言って数十年単位)のことなので、やる必要性がありますが、決め手ではないからです。そこで、今一度原点に帰り、I/Fコネクタの接触を疑って見ました。

 1)I/Fコネクタの接点を削る
  I/Fコネクタの接点は、一番最初に疑って、エレクトロニッククリーナーで清掃しましたが、完全ではない様に思えましたので、今度は、カッターを用いて、接点の表面を綺麗に削りました。これはパーツの足を磨くときに使う手法です。

 2)最後に接点復活剤を塗布
 仕上げに接点復活剤を塗布します。これは、これからも使用する上では大切な事。

【結果】
 I/Fコネクタを差込み、スイッチを入れると、見事33回転でサーボが掛かるようになりました。

これで、MICROの修理は完了!アームもセッティングして、試聴してみました。コンデンサや、古い半田も無いので、しばらくは安定して使用できるでしょう!