IC756の修理 ―その1―

おはようございます、Tomです。

先週末、お友達のSugiさんから、無線機修理を依頼されました。この無線機はIC756という、結構高い(おそらく20万円程)HF機です。これは、Sugiさんのお友達から頼まれたものらしいです。Sugiさんにはいつもお世話になっておりますので、快く修理を引き受けました。

1.故障の症状
  今回の無線機の故障は、液晶が全く見えず、せっかく送受信がOKでも、どの周波数か確認も出来ない事です。Tomは無線機の事はあまり詳しくないのですが、液晶なんかの不具合なら、少しは確認できると思います。

2.早速バラシ
 それでは早速バラシに入ります。

 1)TOPカバーの取り外し 

 2)TOPカバーを取り外すと・・・・
   TOPカバーを取り外すと、またシールドカバーが。これは、おそらく自分が発生しているデジタルノイズ(CPUや液晶)を拾わないようにしているのでしょうね。なんか本末転倒という感じです。


 3)操作パネルの取り外し
  TOPカバーを外したら、次は操作パネルユニットの取り外しです。

  ところが、実際はベースカバーも取り外さないと、ユニットが取れないことがわかりました。

 4)操作パネルユニット分離
  ここまで来ると操作パネルユニットが分離できました。

3.電源を入れる・・・・ところが・・・・。
 ここで、もう一度電源を入れて表示の状態を確認してみました。ところが大ハプニングです。液晶が全く表示されなくなってしまいました。これは大問題です。だってまだなんにもしていないのに、表示しなくなってしまったのですから・・・一体どうしたのでしょうか?

4.原因を発見!
 無線機をひっくり返してみたら、なんとケーブルが外れていました。このケーブルが液晶に表示のデーターを送っているんだという事が判りました。そこで、このリボンケーブルの先端をエレクトロニッククリーナーで洗浄してあげました。

5.電源を投入し確認
 リボンケーブルの接点を磨いて、再び電源を投入し表示を確認。結果、なんとまだシマシマ模様がありますが、周波数は見えるようになりました。
 まず、一歩前進です。

<Before>

<After>