IC756の修理 ―その5―

おはようございます、Tomです。昨日はかなり暖かくなり、Tomの鼻の花粉センサーは、どうやらスレッショルドを超えたらしく、昨日の朝にくしゃみをしてしまいました。これから憂鬱な1ヶ月が始まるのでしょうか?心配です。それにしても、今年の花粉は少ないような感じがします。

さて、昨日、KENWOODのTS-850でPCリモートが可能になりました。そこで今度はICOMのIC756でリモートを実現する番です。今日は、その記事を書こうと思います。

1.情報収集

 ICOMのリグをリモートする簡単なやり方は、どうもこちらの様で、CI-Vというインターフェースがあり、これが最近の標準となるっている様です。ICOM純正のケーブルは12000円(1200円ではありません、1万2000円です。)もするので、何か良い方法はないかな?と会社のお友達のSakaさんに聞いて見ました。するとこんなのあるよ。と良い情報を教えてくれました。

それが下記のURLです。
http://park11.wakwak.com/~syo/icom.pdf#search='ICOM USB リモート'
http://www.qtc-japan.net/2001/08_homebrew/us%82%82_civi/report.htm

この情報をまとめると、CIーVインターフェースというのは、RS-232Cを『PL-2303』というICを使ってTTLレベルに電圧を変換し、その後TxdとRxdをひとつにまとめて、ミニジャックを介して通信するというものでした。

上記の話では、千石通商に携帯電話用のケーブルが480円位で販売されており、それを使えばすぐに出来てしまうという内容でした。

2.ケーブルの確保

 昨日の昼休みに、千石のHPを見てみたら、上記の携帯電話のケーブルは、既に販売中止でした。これでは前に進む方法がありません。会社の帰り車の運転ををしながら、何かいい方法はないものか?考えていたら、そうだ!昔携帯電話を使っていた時にアドレス帳をPCと通信する為に、ソースネクストの『携快電話(通信ケーブル付き)』というのを買っていたんです。しかも、現在はiphoneを使用しているため、全く使用していません。これです。これにしましょう!

3.これが『携快電話2001』
 帰宅してすぐに自分の部屋に行き、書棚にある『携快電話』を探しました。ありました!これです。『携快電話2001』もうあれから11年も経過しているんですね。

4.ケーブルを加工する
夕食後、早速ケーブルの加工に入りました。

1)携帯のコネクタ部をバラす
  携帯電話側のコネクタをカッターの歯でこじると、ケースが簡単に外れました。これが内部の様子です。ここにちゃんと『PL-2303』を含無むレベル変換回路がありました。これはいけそうです。

マイクロスコープ画像

2)コネクタの情報収集
 次にこのコネクタからTxd,Rxd,GNDの線を引き出す必要があります。情報収集すると、
下記のサイトに携帯電話のコネクタのピンアサインがありました。

http://wiki.livedoor.jp/hide_system/d/%A5%B3%A5%CD%A5%AF%A5%BF%A5%D4%A5%F3%A5%A2%A5%B5%A5%A4%A5%F3

 

3)コネクタからTxd、Rxd、GNDを引き出す。

  上記サイトの情報を見ると、Txdは6番ピン、Rxdは7番ピン、GNDは1番ピン、9番ピンと非常に引き出しやすい配列になっているようですね。
なぜなら、コネクタは非常に小さいのですが、GNDは端っこ、TxdとRxdは最後にまとめるので、最初からコネクタ上でまとめてから引き出せばカンタンに半付けが可能です。
下記が、マイクロスコープで撮影した写真です。

 

4)ケーブル処理
 信号線を引き出したら、後はミニピンケーブルに結線すれば終了です。非常にカンタンにケーブルを製作出来ました。

 

5.ドライバのインストール
 次に、このケーブルが使用できるようにする為、PC側にドライバをインストールする必要があります。ドライバは『携快電話2001』をインストールすれば、OKのはず。
早速、インストールします。


6.思わぬトラブル
 無事インストールも終了し、いよいよケーブルをUSB端子に接続しました。ところが、PCがケーブルの種類を認識できず、ドライバを関連付け出来ません。さまざまなポートでもNG、ノートPCでもNGでした。

1)デスクトップPCで認識できずNG

2)NotePCでもNG

7.PL-2303のドライバを探してインストール
 そこで、ダイレクトにPL-2303のドライバを探して、インストールして見ましたが、やはりこのケーブルを認識できません。

後で判った事ですが、Sonoさんからお借りしているケーブルも、実はPL-2303を使用した変換ケーブルなんですね。こちらは、きちんと動作しますので、ちょっと残念ですが、秋月にUSB→RS-232Cのケーブルを発注しました。1200円でしたが送料と代引きが高く2000円になってしまいました。トホホ・・・。