VHSビデオデッキ(Victor HR-G12)の修理  ―その1―

こんにちは、日曜日の午後皆さんは如何お過ごしでしょうか?Tomは、今日は日曜ですが、朝8:00から共同作業があり、午後3:00ごろまでかかり、その後お風呂に入り、疲れた体を癒して、今、部屋に入った所です。

さて、昨日、お友達のSaiさんからビデオの修理を依頼されておりました。本日不在の間に、Saiさんがビデオデッキを届けてくれたようです。そこで、疲れた体を癒すために音楽を聴きながら修理を始めました。そうです、Tomの癒しとエネルギーの源は、良い音楽を聴く事と、修理か電気工作する事なのです。自分でも思いますが、特異体質ですね。

1.依頼品とその症状
 修理依頼品は、ビクターのVHSビデオデッキ(HR-G12)です。故障の症状は、突然電源が切れ、中に入っていたビデオテープが取り出せなく困っているとの事。最悪ビデオはダメでもいいけど、ビデオテープは取り戻したいという事でした。

2.まずはバラシして中を確認
 まずは、バラして中を確認します。昨日のデジカメと違い、この様な民生のビデオデッキは蓋を開けるのは非常にカンタン。ネジを二本外すだけです。

3.ご開帳 
 中を開けてみると、確かにビデオテープが入ったままです。しかも、純正のジブリのビデオなので、貴重品なのが判りました。これはなんとかしてあげたいですね。

4.電源を繋ぐ

 テープを取り出すにも、電源を入れてみないとなんとも言えません。早速電源コードをコンセントに繋いでみました。ところが、電源コードをつないでも、ディスプレイには何も表示されません。と言う事は電源がやられていますね。

5.電源部を確認する。

 電源部を確認すると、フューズが黒く焦げていますね。これはフューズの断線です。

6.フューズを交換する

単なる、何らかのタイミングでフューズに突入電流が流れてフューズが飛んだだけなら、フューズを交換すればすぐに直りますが、通常何もなければ、フューズが飛ぶわけないので、何らかの不具合があったものと思われます。まずは、フューズを交換して、電源が復活するかどうかを見てみましょう。

フューズは1.25Aでした。手持ちに1Aのフューズが有りましたので、それで代用します。やはり手元に主要な部品があるのは非常に助かります。

それをフューズフォルダにセット

7.電源コンセントを繋ぐ

 さあいよいよ電源コードをつなぎます。結果つないだ瞬間にフューズが青白い色をはあ放ってまたフューズが切れました。

思惑通り、何らかの原因でフューズが飛んだのでしょう。

8.電源の1次側の部品を点検する。
電源コードを入れた週間に、フューズが飛んだと言うことは、おそらくスイッチング電源の一次側でのトラブルとお漏れます。Tomはテスターで一次側の部品(バリスタダイオードトランジスタ類祖中心に)の状況を確認しました。

9.スイッチングFETが壊れていた
一次側のパーツをテスターで調べてみると、スイッチングを行うFETの抵抗値が異様に低いのを発見!抵抗値はなんと6Ωしかない。

10.データーシートを見て、部品を発注
 部品の写真を拡大してみると、K2043と書いてある。これは2SK2043であり、ネットでデーターシートを検索すると、やはりスイッチングFETである事が判明した。

そこで、早速半導体信販売に注文しました。