IC-756の修理 ―その6―

こんばんは、Tomです。今日は、台風並みの低気圧が上陸し、暴風雨となるため会社は16:00で操業停止となり、帰宅指示が出ました。そんな訳で、今日は、楽しみが1つあったので早めに夕食を取り、部屋に上がってきました。

楽しみとは何か?それは先日なかなか前に進まなかったIC-756のPCリモートの検証です。実は、先日、秋月通商にUSB⇔RS-232Cのケーブルを注文して物が届いていたのですが、無線機側のI/FがTTlレベルなのに対し、PCからの出力は232cレベルなので信号のレベル変換が必要でした。

仕方ないので、携帯電話のケーブルを改造して、TTLレベルのシリアルケーブルを作ろうとしましたが、あまりにも古いケーブルであったため、ケーブルのデバイスが認識せず、ドライバをインストールできなくて、別の携帯電話のケーブルを注文する等、少し停滞気味でした。

ところが、本日会社のお友達のSakaさんがメールをくれて、I-COM用のケーブル作ったとの事。そこで、本日それをお借りして、IC-756でPCリモートの検証をしたかったのです。
帰宅も早かったし、グッドタイミングでした。

1.秋月から届いていたUSB⇔RS-232cケーブル  
 これは、秋月電子のUSB⇔RS-232C変換とRS-232cケーブル(延長)です。先日、Sonoさんからお借りしたケーブルと同じものです。ケーブル2本で1200円でした。


2.本日お借りしたRS-232cのI-COM無線機用自作ケーブル
これが、本日お借りした、RS-232cの信号をTTLレベルに変換し、それをI-COMのリモート用ミニプラグに変換するケーブルです。これが欲しかったんです。

3.ドライバをインストール

 それでは、早速インストールを始めましょう。まずは、秋月のUSB⇔RS-232cケーブルのドライバのインストールです。付属のCDでインストールします。

4.ケーブの接続
 次にリモートを行うためのケーブルを接続します。

 1)PCへUSB⇔RS-232Cケーブルを接続。
   このケーブルを接続すると、PCはケーブルのデバイス(PL-3203)を認識し、自動的にドライバをインストールします。

 2)RS-232CとI-COMのコネクタを接続  
  ドライバがインストールされたあとで、RS-232c側コネクタにI-COMのリモートケーブルを接続します。

 3)無線機のリモート端子へIC-COMのリモートケーブルのミニジャック側を接続

5.Ham Radio Deluxeでのシリアル通信開始
 PCでのりモートは、先日インストールしたHam Radio Deluxe(フリー)を使用します。まず、立ち上げると、コネクト画面になりますので、I-COMのIC-756を選択し、コネクトボタンを押下します。今回はAutoにしました。

すると、簡単に自動検出し、HamRadio Deluxe が立ち上がりました。

6.操作してみる
 立ち上がると、下記のような画面となります。


これが無線機の画面です。きちんと周波数が一致しています。

無線機のVFOダイヤルを回すと、PC側の表示もきちんと追従して変化しますし、PC画面から周波数を変化させると、無線機側できちんと周波数が変化します。大成功です。

これで、20万円以上する無線機が復活したのです。やっと修理を依頼された方にお返しすることが出来るようになりました。お待たせいたしました。
後は、このケーブルと同じものを作ればOKですね。