STANDARD C5900Dの修理 ―その1―

おはようございます、Tomです。今日は、週末です。毎日の練習で体が疲れているので今日は朝練をお休みしました。そんな訳で朝に修理&ブログの時間が出来ました。

昨日は、いつもと違う『平原綾香』の記事に皆さん食いついてくたので、非常に嬉しいです。やはりいつも無機質な修理の記事では、見てる方は飽きてきまうんでしょうね。たまにはそんな工夫も必要なんですね。皆さんコメントありがとうございました。

さて、今日は、いつも同じ無機質な修理の話です。先般iwanuma-camさんから修理を依頼された、STANDARDのトライバンダーC5900Dです。これは先日、修理する前に動作確認をしてきちんとパワーが出てるよ〜とお返ししましたが、使用してみるとやはり出力が出ていないという事なので、再度見てみることにしました。

1.修理の前に状況確認
 1)ダミーロード接続での確認
 修理の前に、まず詳細な現象を確認します。まず、ダミーロードを噛ませ、そして先日は実施していなかったハンディー機で音声をモニタしてみました。結果、出力もきちんと出て、音声もきちんと出ていました。

 2)実際の交信
次に実際にローカルのKamaさんと交信してみました。kamaさんからは、59で綺麗に来ているとレポート頂き、その後10分程QSO(交信)をしておりました。ところが、突然音声が『火星人』の様になっていて聞こえないというレポートを頂きました。
 Kamaさんも面白い表現をするなあ〜。でも『音声が火星人???』とはどんな症状なんだろう?と思い、ハンディー機でモニターしてみました。
 すると、下記の様に出力はきちんと出ているのに、受信側の方は途切れ途切れに信号が入る為、音声も途切れ途切れになり、まるで『火星人』の様に聞こえるのです。誰も火星人にあったことがないのに・・・・・・。

 ①パワーはきちんと出ている
  

 ②しかし、受信は途切れ途切れに・・・ 

3.早速バラシ
 症状が確認されましたので、早速バラシです。この無線機のケースのバラシは簡単ですビス4本で、すぐに2m側の基板にアクセスが出来るようになりました。こうでなくっちゃね。

4.修理の為の情報収集
 さあ、ここからが本番です。本格的に情報を集めます。

 1)まず本体の情報
  もう一度電源を入れ、出力をしてみますと冷えている状態では問題無いが、数分間出力を出しっぱなしでファイナルが暖かくなると、症状が出てきます。その時ファイナルやその周辺をハブラシで叩いても、大きな変化はありません。どうやら、温まるとファイナルのどこかが変化するのかも知れません。

 2)インターネットからの情報  
 インターネットの情報は非常に貴重です。いろいろと調べてみると、この無線機同様に無線機が温まってくると出力が出なくなるという症状の修理記事を見つけました。どうや
らこの現象は、C5900の特徴の様ですね。

http://blogs.yahoo.co.jp/osamu_1961/folder/516604.html

 3)ファイナルのデーターシートの入手
  インターネットでTOSHIBA製のS-AV17というVHFのファイナルのデーターシートを入手しました。

 

5.ファイナルをバラしてみる
 そこで、今度はファイナルのバラシに取り掛かかります。
 
 以前、FT-4600のファイナルをバラしたときは、非常に苦労したのですが、今回のファイナルは、簡単に取り外せる様で大変助かりました。

 

6.ファイナルを点検
 ファイナルが見えてきましたので、送信しっぱなしでファイナルが熱くなり、症状が出てきたところで、歯ブラシで振動を与えてみました。

 どうも、ファイナルに振動を与えても、当たりがないですね。

 
 テスターでも導通を点検しましたが、導通が不良な部分が見つかりませんね。

ファイナルを交換して動作を確認してみたいですが、ファイナルはなかなか見つからないので、このままで暫く様子を見てみたいと思います。