C5900Dの修理 ―その3―

おはようございます、Tomです。今日は久しぶりに5時に起床しましたので、朝にブログ書いています。

さて、先般iwanuma-camさんからスタンダードのトライバンダーC5900Dの修理依頼を受けておりました。調べてみたらFinalに亀裂が入っていたので、新しいfinalを購入するかどうかで、修理は止まっていました。

その後、先般marumorikoroさんから、C5900Dと同じFinalが入っているC5200Dをジャンクで落札したので、この無線機のFinalを交換して見たら?と無線機を持ってきてくれました。但し、落札して物が届いて確認したら電源が入らなかったとの事。さすがジャンク品です。それでは、早速見てみましょう。

1.フューズの確認
 フューズを確認します。どうやらフューズは大丈夫なようです。と言う事は本体か?これは厄介ですね。

2.電源を入れて見る

 次に安定化電源に繋いで見ます。するとちゃんと電源が入り、表示パネルも表示し、サーというホワイトノイズが聞こえます。な〜んだ、大丈夫じゃない?

3.電源電圧を見てみる

 ちなみに電源電圧は正常か?を確認してみました。すると、電源電圧はなんと『5.43V』迄下がっているではありませんか?これは一大事です。すぐに電源を切りました。おそらくどこかの部品がレアショートを起こしていますね。

4.早速バラシ開始

そこで、早速バラシに取り掛かりました。

 1)TOPカバーを開ける
 
 
 2)TOPカバーを取り除くと、こんな感じ

 TOPカバーを取り除くとこんな感じです。なんか変な臭いがします。これはどこか焦げていますね。でもここから見た感じでは、どこも焦げてはいません。

 

 3)Finalのカバーを取り除く

 次はFinalのカバーを開きます。

 4)Finalのカバーを開けると・・・・

 Final段のシールドカバーを開けるとこんな感じです。先ほどよりも焦げ臭い臭いが強くなってきました。この周辺ですね。

5.やはり焦げていた

 よく見たら、Finalの中央部分に黒いものが・・・・・。これはトランジスタでしょうか?でもよく見るとタンタルコンデンサでした。



タンタルコンデンサは、故障するとショート状態になるので、非常に危ないコンデンサです。なので、Tomは使用しませんが、この当時は、小さくて容量が大きいい割に、特性が良いなどどということで、使用されていました。

さて、困りました。まずはこちらの無線機を修理して動作を確認しなければ、Finalが生きているのかどうか判りませんね。もし、Finalが異常でこのタンタルが吹っ飛んだと仮定すると、このFinalをC5900Dに移植したら、C5900Dの他の部分が故障してしまいます。
すこし時間をおきましょう。また、未完成のものが増えてしまった・・・・。