TOSHIBA Aurex プリメインアンプ SB-420の修理 ―その2―

おはようございます、Tomです。先日の土曜日、右足のふくらはぎの肉離れを引き起こしたため、今週1週間は朝の運動をせず、安静にしていることにします。でも、早起きの癖は抜けないので、早起きしてブログを書く事にしました。

さて、シリーズもので掲載を開始したAurex SB-420の修理ですが、前回は、アンプ全体を清掃し、プリアンプ部分はまでは、基板をマジックリンで汚れを浮かし、全体を水洗い、そして、エレクトロニッククリーナーで基板とスイッチ、VRの接点を洗浄しました。これだけやれば、かなりいい結果が期待できそうです。

基板を組み上げてゆく時、なんか変な金属の棒の様な物がアンプのケースに転がっていました。なんでしょう??こんな部品見たことがありません。まあ、捨てないで取っておきましょう。

1.プリアンプのチェック

 さあ、いよいよプリアンプのチェックに入ります。

 1)まずは段取り
チェックをスムーズに行うためには、各スイッチがなんだったのかが判らなくてはいけません。そうです、フロントパネルが必要です。しかしながら、フロントパネルは重くて邪魔になるので、パネルのコピーを取ることにしました。これなら、使わない時にでも机の片隅に置いておけばすぐに見れますね。なかなかいいアイディアです。

 

 2)音出しのセッティング

 プリアンプの確認のためには、いつものデジタルアンプとジャンクスピーカーを接続します。
  

 3)各部のチェック・・・・何か変だぞう?

 パネルのコピーを見ながら、スイッチひとつ一つを確認してゆきます。きちんと働いている箇所には、コピーにOKマークを記入しました。これはチェックシートにもなりますね。
 それはいいとして、確認結果、今度は左右からきちんと音が出て、しかも殆どの機能が復活しました。ところが、肝心のファンクションスイッチが、いくら回してもAUXから変化しません。ここに来てなんという不具合。確か洗浄前までは、ファンクションはきちんと動いていたはず。しかも、こんなのメカニカルスイッチなので、すべてが同じ接点になるなんておかしいですね。

2.ファンクションスイッチの修理
 1)ファンクションスイッチの観察
 ファンクションスイッチを良く見てみました。すると接点らしい基板が2枚あるのにその間は何も部品がありません。これで動くものなのか?動いたらマジックだ!何かつなぐものが絶対に必要だ。

 2)これだ!  
その時です。Tomは一本の棒のような物を思い出しました。そうです、この部品が、鍵を握っていたのでした。捨てないでいて良かった〜。


 スーっと部品が入って行きます。(当たり前だ!)


 3)ところが・・・・ 
 ところが、この部品、ファンクションスイッチの中にスムーズに入ってゆきますが、ストッパーが無い為、スムーズに出てきます。それでは、またアンプの中で転がってしまいます。何かお尻を抑える必要があります。

 4)これだ!  
  工具箱等を漁っていると、・・・・・・・・これだ! ちょうどいい板がありました。この板は、PCのCDドライブを止める為の板です。

 5)バッチリ! 
  板に穴があいていたので、干渉しないか心配でしたが、部品に当ててみると、ちょうど穴が外れて、いい感じに収まります。

 6)後は固定 
  後は固定だけです。このスイッチのお尻の部分に、電解コンデンサがあり、ちょうどそのギャップが板と同じ位のギャップなので、収まりは良いのですが、固定しなくてはなりません。そこで、Tomにとって『修理の三種の神器』であるホットメルトが久しぶりに登場です。これでコンデンサに固定しましょう。

 7)しっかりと固定できました。
  ホットメルトでしっかりと固定出来ました。コンデンサは交換しないので、これでいいでしょう。


3.再度確認
  再度、ファンクションスイッチを確認しました。結果はもちろんOKです。

あんなわけのわからない棒のような部品でも、ファンクションスイッチには、重要な部品だったんですね。危なかった〜。
さあ、次回はメインアンプの修理となります。お楽しみに(^^)Y