タンノイのネットワークをメンテする。

おはようございます、Tomです。昨日、九州〜関東甲信越地方にかけて、梅雨明け宣言がなされたようですね。例年よりも早い梅雨明け宣言です。東北地方もおそらく、梅雨明けは、早くなると思われます。

さて、3連休に鶴岡市に遠征し、Tomの宝物のタンノイのスピーカーであるHPD-385の修理を依頼してきました。スピーカーユニットの修理が終了するのは、2週間後である7月末ですので、その間に、ネットワークのメンテナンスをしておきたいと思います。
一昨日は、Wave GeneとWave Spectraというソフトでネットワークの周波数特性を確認致しました。大きな問題はなさそうです。そこで、次はネットワークのメンテナンスです。
さあ、一気にやってしまいましょう!

1.まずは基板の洗浄から
 基板のメンテは、まず基板の半田面の洗浄から実施します。

 1)マジックリンで洗浄
 まずは、フラックスや汚れを落とすためにマジックリンと歯ブラシで洗浄します。

 2)エレクトロニッククリーナーで洗浄 
 次に、一度タオルなどでマジックリンを綺麗に拭きとった後、エレクトロニッククリーナーで更に洗浄します。これで半田面はピカピカになります。


2.半田の吸い取りと接点磨き
 基板が綺麗になったところで、今度は古いハンダを除去します。私の記憶だと、この基板は以前一度再ハンダ処理をしたような気がします。でも、部品の足の接点磨きまではやっていないので今回はそれを含めて再度メンテします。

 1)古いハンダの除去
 まず、古いハンダを除去します。

 
 
 2)接点を磨く 
 次に、カッターの歯で部品の足を磨きます。

 3)再ハンダ 
後は再ハンダをしてOKです。


3.基板の洗浄
 再ハンダを行なったので、再度エレクトロニッククリーナーと歯ブラシで基板を洗浄します。

4.ロータリースイッチの接点洗浄
 最後は、ロータリースイッチの接点の洗浄です。

 1)ロータリースイッチのツマミ
 ロータリースイッチのつまみは、スピーカーのダミー(飾り)として両面テープで固定してあるので、それを1つ引っこ抜いてきました。

 

 2)ロータリースイッチの洗浄
 エレクトロニッククリーナーをロータリースイッチの隙間に吹き込み、ツマミを左右何度もガチャガチャと往復させ接点を磨きます。これで接点はピカピカです。

5.メンテ完了
 これで、ネットワークのメンテナンスは完了です。このネットワークのコンデンサは、フィルムコンデンサですので、経時変化殆どないと判断できますので、部品の交換はしません。これで終了ですね。後はスピーカーが仕上がるのを待つのみです。楽しみですね〜。