昨日、月山青春音楽祭に行ってきました。

こんばんは、Tomです。今週でいよいよ11月も半ばになります。山だけではなく、里も紅葉が進んでまいりました。もうすぐ冬ですね。

さて、昨日、山形の月山の麓の西川町で行われた『月山青春音楽祭'12』に行ってまいりました。この主催は、山形にある東北芸術工科大学の企画構想学科の3年生(彼らはSpoolという名前らしい)が企画したものです。この企画構想学科というのは、映画『おくりびと』の脚本家の小山薫堂さんが学科長となっている非常に面白い学科です。
彼らは、企画構想の授業の一環として、今年廃校になった西川小学校を借用して、音楽祭を企画したそうです。
ターゲットは、現在30代中〜40代前半の小学生校くらいの子供を持つ親で、コンセプトは、『世代を超えた音楽の楽しみ』だそうです。
今回の音楽祭の目玉は、ターゲットの人たちが高校生の頃に人気だった、『ジュン・スカイウォーカー』のライヴ。そして、そのライヴには、『KAN』さんと『佐藤竹善』さんが応援に駆けつけるとか・・・。現在この世代は、子供に手がかかり、ライヴなんか行けない。そこで、お父さん、お母さん(彼ら)が若かった頃の音楽を子供と一緒に聴き、楽しいひと時を過ごすということだそうです。
そして、もう一つの目玉は、今年の春に廃校になった、西川町にある西川小学校。この学校を舞台に、学校生活の懐かしさを味わってもらおうという面白い企画です。前もって予約をすれば給食なんかも出るらしい。
さて、どんな音楽祭なんでしょう?

1.朝9:00に西川小学校に到着!
 家内と二人で朝7:00に家を出ました。途中で朝マックなどしながら、ノンビリとドライブして、ちょうど9:00に西川町役場(駐車場)に到着。すると、向かいの高台に西川小学校らしき建物が見えました。

 早速、車から降り、西川小学校へ。5分くらいで校門に到着。
 おーっつ、窓にいっぱいメッセージが書いてあるぞ〜。面白そうです。

2.受付をする。
 家内とふたりで、早速受付をしました。コンサートのチラシと『月山青春音楽祭』のパンフレットを頂きました。

3.早速校舎に入る。
 メインイベントのコンサートは、13:00からなので、それまでは、廃校になった校舎の中で行われているイベントを見ます。
 玄関を入ると、早速面白い企画が。下駄箱に沢山CDが入っています。貼り紙をみると何やら、このCDの里親を探していると書いてあります。


そしてもう一枚の貼り紙には、お一人様3枚までと書いてあります。

『ハハ〜ン』これは『不要になったCDを貰ってください。』という事なんですね。Tomと家内で合計6枚のCDを頂きました。のっけから面白い企画ですね。

4.イベントの全体の見取り図を見る。
 玄関でCDを貰ったところで、全体の見取り図を見ました。
どうやら、3F迄様々な企画の催し物がある様です。

1Fの案内図。これも可愛いですね。


5.卒業生が書いた、様々なメッセージにTomは感激!
 校舎に入り、まず、Tomが感激したのは、西川小学校の卒業生(同窓生)が書いた様々なメッセージです。おそらく、3月の廃校になる時に、イベントの一種として行ったものでしょう。

廊下の窓

給食室

2Fの廊下(紅葉とうまくマッチしている)

6.音楽室

 今回のテーマは『音楽』です。1Fの音楽室では、昔懐かしい『足踏みオルガンの展示』や、自分で楽器を作るワークショップ、そしてミニコンサートが有りました。

7.次に2Fへ。でもその前に階段で面白い物を発見!
 1Fを一通り見て、2Fへ。階段の登り口に各階の案内が書いてあります。
 

階段を登る時に、面白い物を発見。壁には五線符をイメージした飾りが。
そして階段には、『チ・ョ・コ・レ・ー・ト』や『グ・リ・コ』など、一段ずつに文字が書いてあり、最後は『アガリ』と書いてあります。そう、これは、階段でジャンケンして一段ずつ『チ・ョ・コ・レ・ー・ト』と上がってゆくやつをイメージしたんですね。面白い企画です。

8.2Fに到着 
 さあ、お次は2Fです。まず2Fの看板を見ましょう!

9.飾らないディスコ
 まずは『飾らないディスコ』に行ってみました。中は暗くて、ミラーボールが回って、ディスコの音楽が掛かっているけど、さすがディスコ世代の我々でも朝から踊る気がしません。ふと、壁を見るとたくさんのメッセージが。そしたら、学生がマジックを持ってきて、メッセージを書き込んでくださいというので、Tomと家内もメッセージを書くことに。Tomは大胆にも、小山薫堂先生の真上に書きました。

10.おかしな、おもちゃ箱
 2Fの企画の2つめは『おかしなおもちゃ箱』です。この協賛は、山形を代表する『でん六』と小山薫堂先生と付き合いがある、『UHA味覚党』がスポンサーで、好きなお菓子を食べてくださいとの事でした。Tomは、懐かしい『でん六豆』とUHAの『グミキャンディー』を頂きました。
 
 展示は、各ロッカーの中に、様々なお菓子や、おもちゃが・・・。そしてロッカーの上には、お菓子のおまけらしき、おもちゃが展示してありました。久しぶりに『トッポジージョ』の人形を見ました。トッポジージョは、Tomが幼稚園の時に流行った人形劇です。

11.いよいよ3Fへ
 2F一通りみて、いよいよ3Fへ。3Fでは、『月カフェ』というコーナーがありました。

おそらく、月山の月を取って『月カフェ』としたのでしょう。協賛は、山形を代表するお菓子屋さん『シベール』。シベールのラスクはとてもおいしくて、かなりのヒット商品です。ここではラスクを食べながら、コーヒーを飲む。いいですね。天井の月と星のオブジェもGoodです。

12.おとなのレコード教室
学校内のイベントの中で、Tomと家内が一番気にいったのは、最後の『おとなのレコード教室』です。


ここでは、レコード針のメーカーである『ナガオカ』が協賛していました。Tomは最近すっかりレコードにハマって要るため、まさにドンピシャのタイミングです。
まずは、ナガオカの方から様々な解説がありました。今まで知らなかった事がたくさんありました。

レコード針の生産を行っているのは、世界でたった2社である。その一つがナガオカでもう一社はスイスのメーカーである。
②上記①の理由から、ナガオカでは、今でもオーディオテクニカ、オルトフォン、シュアーなどのメーカーに針先を供給している。
③以前は月に100万本生産していたが、現在は20万本程度。しかし、世界で2社なので、20万本以下にはならない。
④なぜナガオカの工場が山形にあるかと言うと、先々代の社長が子供の頃に山形の鶴岡に疎開したことがあったから。
などなど、とても興味のある内容でした。

そして、天童市立図書館から借用したという、レコードが展示してあり、自分で好きなレコードを選んで、1曲かけてもらうと言うシステム。レコードの種類は、お父さんたちが青春時代に聴いた、1960年後半〜1990年迄のポップス(洋)、フォーク、歌謡曲がメインでした。
天童市立図書館は、今でもこの様なレコードが鑑賞出来るになっているそうです。

そして、下記が機材の数々です。おそらく社員の方の自前の機材でしょう。TomはTANNOYのSTARRINGの音を始めて聴きました。

私がリクエストしたのは、Tomが小学校3年の頃に流行っていた、ミッシェル・ポルナレフの『シェリーに口づけ』です。懐かしいなぁ〜。Tomは、姉貴の影響で小学校3年の頃から洋楽をたくさん聴いていた『マセガキ』だったのです。

ナガオカのフラッグシップのカートリッジは、結構良い音していました。ちなみに定価は5,6000円だったと思います。(Tomは買えません)

ここでは、その後11時〜12時まで、小山薫堂先生、ジュンスカイウォーカーの寺岡呼人さん、佐藤竹善さんの3名で、トークセッションが行われ、楽しいひと時を過ごしました。

13.昼食
ライヴ前の一時間。いよいよ昼食です。昼食は、西川町商工会青年部の方達が校庭に屋台を出してくれていました。

Tomと家内は、『山形風芋煮』とノンアルコールビールで舌鼓。その他、玉こんにゃくやから揚げも頂きました。

ふーっ満腹!さぁ、いよいよライヴです。

14.メインイベント

前置きがずいぶん長くなりましたが、13:00から体育館でいよいよメインイベントであるライブの始まりです。
すみません、ライヴでは、撮影は禁止されているので、写真は全くありません。

まずは、佐藤竹善さん。彼はシングライクトーキングのメンバーで、超有名な方です。(Tomも知っています。)さすが竹善、歌がうまい!

次に、KANさんです。彼はTomが20代後半の頃に『愛は勝つ』でメジャーデビューした人でこの曲はかなりヒットしたと思います。実はTomこのCDを持っています。
彼は、今回の学校のイベントにちなんで、学生服、学生帽、そして白い肩掛けのバック(判るかな〜)でステージに立ち、一曲終わる毎にめがねと帽子を取って礼をしていました。とても面白かったです。そして、竹善さん、寺岡さんとのセッションもありました。

さあ、いよいよジュンスカの登場です。実は、Tom。このジュンスカとは、全く年代が合わず、この頃のJ・ロックは全然聴いていません。この頃は、まだフュージョンを聴いていました。だから、どの曲も始めて聴くものばかり。でも、ノリはとても良かったので、年がいも無く、その世代に混じって、ノッテいました。終わった頃には、Tomも家内も汗だくでした。

16:00にライヴ終了。
ライヴが終わって会場から出る時に客層を見ると、子連れの30代中〜40代前半の家族が多かったので、ターゲッティングとコンセプトにピッタリのライヴだったと思いました。
(私らは例外ですが・・・・)

たまには、こんなイベントも良いですね。面白い体験でした。