クラニシ アンテナアナライザー BR-510の修理 −その1−

こんばんは、Tomです。段々寒くなって来ました。今週は、朝出勤する時に-2度を記録しました。今年の冬は寒くなりそうです。

さて、先週の週末、土日にかけてオデッセイの純正ナビを社外製のナビに交換しました。寒かった上、かなりハードルの高いナビ交換でしたので、Tomは疲れきってしまい、2日程ブログを休みました。読者の皆様、申し訳ありません。
なにせ、先週の月曜日にアクセスカウンタをつけてみたら、今日でもう7300を記録しており、一日平均700人の方がアクセスしているのかと思うと、怠けてはいられませんね。
改めてよろしくお願い申し上げます。(出来ればコメントなんぞを戴けるとTomは励みになりますので、よろしくお願い申し上げます。)

先週の週末にローカルのKamiさんからクラニシ製アンテナアナライザー BR-510の修理の依頼を頂きました。
アンテナアナライザーとは、無線を趣味にしていらっしゃる方はご存知かと思いますが、自分で作ったアンテナがその周波数できちんとロスなく動作するかを解析する非常に便利なものです。しかし、便利な故、価格も高く(3〜6万円)、なかなか手の出ないものです。
しかも、このクラニシというメーカーは、1〜2年前に倒産してしまい、現在は修理のサービスが出来ないという、非常に大変な状況なのです。

だから、Tomはなんとか直してあげたいという気持ちになり、お引き受けいたしました。


1.状況確認
まずは、手持ちのACアダプタのケーブルを用いて、電源を供給し、故障の症状を確認します。
電源をONすると、下記の様な症状でした。
 ①電源ON直後、7セグの表示部は表示をしません。
 ②その後、E7とかE8とかを表示(おそらくエラーの表示)
 ③そして、一桁目から順次8.8.8.8と表示が桁上がりします。

この症状を見ると、下記の様な事が想像出来ました。

 ① まずCPUは壊れていない。
 ② 表示部も壊れていない。

つまり、何らかの状況でエラーとなる、という事です。

2.早速バラシ

症状が判りましたが、これ以上何もしなければ進展しません。早速、バラシに取り掛かります。まずは筐体のバラシです。

ふたを開いてみると、基板は合計4枚です。

3.基板の取り外し
基板を眺めていても、修理は進展しません。特に基板がこのままでは、オシロのプローブも当てられません。
そこで、4枚の基板を取り外します。

1)まずは1枚目
 

2)2枚目
 

3)3枚目

4)4枚目

5)同軸コネクタの取り外し

4.裸の状態で基板を組み上げます。

5.電源ONして状態を確認
 4枚の基板とコネクタ基板を接続し、裸の状態で電源を入れ、先ほどの状態と同じであるかを確認します。
結果は、OKです。これがスタートです。

6.基板を洗浄
まずは、4枚の基板をいつものエレクトロニッククリーナーと歯ブラシで洗浄します。
これで直るというと言う事は期待しませんが、変な半田カスや電線の端切れがあるかもしれませんので、一応、クリーニングしておきます。

7.動作確認

4枚の基板を洗浄し、一応動作を確認します。
結果は、やはり変化はありませんね。

今日の所は、ここまでです。
これから、基板4枚を一つずつ解析して行きます。
今後をお楽しみに!