クラニシ アンテナアナライザー BR-510の修理 −その4−

みなさんこんばんは、Tomです。昨日は、忘年会でしたので、ブログは昼休みにささっと書きました。今日は何も行事が無いので、夕食後に早速アンテナアナライザーの修理に取り掛かりました。

前回の結果は、電源基板からの出力の2番ピンが正常品は9V、そして、故障品は12Vであること。そして、1個のオペアンプの出力が全く異なる事でした。そこで、今回は、OPアンプの交換からやってみたいと思います。

1.OPアンプの交換
 まず、OPアンプの出力が異なるのは右側のOPアンプ(4558)です。

 1)OPアンプの足を切断
 ICの交換の場合、脚がたくさんあるためにICを取り出すときに基板に熱を加えすぎたり、ハンダゴテを接触させすぎたりして基板のパターンを壊してしまうことです。
そこで、Tomが良くやるのはまずICの足を切断することです。本当は、もっと先の鋭いニッパを使用したいのですが、いまあまり先の鋭いニッパーがなかったので、100円ショップで購入したニッパーでOPアンプの足を切断。

足を切断して、OPアンプ本体を取り除くと基板には足だけが残っています。

 2)足を取り除く
 次に基板に残った足をハンダゴテとピンセットで取り除きます。
 この写真を取るのは結構大変です。ハンダゴテを口にくわえて、左手でピンセットを持ち右手でカメラのシャッターを押しているので・・・・。

 3)OPアンプのICソケットを取り付ける
 OPアンプをいきなり付けるのではなく、交換可能にするために、ICソケットをハンダ付けします。

 4)手持ちの4558を取り付ける
 部品箱を見たら、4558が1個残っていましたので、それをソケットに差します。

 5)結果はNGでした。
 結果は、同じでした。残念です。やはり半導体は簡単には壊れません。


2.電解コンデンサを交換する
 残っている部品で劣化するのは、やはり電解コンデンサです。今度は容量のデカイ電解コンデンサを交換します。(多分問題はないと思いますが、念のため)

 1)交換対象のコンデンサ
  交換するのは、470μF16v1個と、220μF16vが2個です。

 2)交換するコンデンサ

Tomが保有しているのは35V品のみです。だから、結構大きいのです。

 3)取り付けた様子
 交換したコンデンサは大きいので、こんな感じになります。


 4)結果はNGです。
 電解コンデンサを交換したくらいでは、直らないと思ってはいましたが、やはり、変化は有りませんでした。

3.もう一度点検
 電源基板の状態をもう一度確認しました。
 そしたら、乾電池で動作したときと、外部からの電源で、電圧が異なることが判りました。そんな訳で、正常品は電池駆動だから9V、そして、外部入力だと12Vであることが判りました。
 電源基板は大丈夫のようです。