YAMAHA プリメインアンプの修理再び −その2−

こんばんは、Tomです。今日は大晦日。今年最後の日です。今日は比較的暖かく、朝一番で車4台を洗車して、年越しの準備は万端。先ほど食事をした後、家の周りのお参りをして、後は紅白、年越しそばで今年一年の締めくくりとなります。

皆様、今年一年Tomのブログをご覧頂き、大変ありがとうございました。また来年もよろしくお願い申し上げます。

さて、昨日から始まったYAMAHAのAX-900の修理ですが、どうもファイナルの後段の保護回路のリレーがくさいので、本日は、このリレーの箇所を中心に修理したいと思います。

1.リレーの再ハンダ
 昨日の解析では、リレー部分の接触不良という事が判りました。そこで、まずはリレーと基板の接触を疑い、基板の再ハンダを行います。

しかし、結果はNGでした。どうやら、リレー本体の接触が悪いようです。

2.リレーの取り外しと分解

1)リレーの取り外し
まず、問題となる、リレーの取り外しです。基板は両面基板ですが、スルーホールでは無いので、はんだを吸い取れば、簡単に取り外す事が出来ます。

2)リレーの分解
リレーの中身を取り出すためには、木ネジを外し、そして、サイドにあるストッパーを外す必要があります。割と簡単に取り外す事が出来ます。

① ビスの取り外し

② ストッパーの取り外し

③ 中身の取り外し


3.リレーの接点の確認
ルーペとマイクロスコープでリレーの接点を確認します。するとリレーの接点は経時変化で真っ黒に酸化していました。

4.リレーの接点不良の解消
そこで、何時もの様にエレクトロニッククリーナーで接点を磨き上げます。今回は歯ブラシではなく、精密ドライバーにティッシュを巻きつけ、それで接点を綺麗に仕上げました。

1)エレクトロニッククリーナーを接点に吹き付ける

2)精密ドライバーにティッシュを付けたもので接点を磨く

3)最後は、接点クリーナーで仕上げ

最後は接点クリーナを『チュッツ』と吹きかけ、終了です。

5.リレーを基板にハンダ付けして、基板の清掃
出来上がったリレーを基板に半田付し、基板をエレクトロニッククリーナーと歯ブラシで洗浄します。

6.動作確認
アンプを元通りにして、動作を確認します。
結果はOKです。一時間放置しても、CD DIRECTのポジションなら、左右から綺麗な音が出ます。成功です!

まずは、今回の故障の原因が判り、きちんと直ったのでまずまずの結果だと思います。
せっかくバラしたので、Bassのボリュームのガリと、ラウドネスボリュームのガリを修復し、LEDの点灯もきちんと修理したいと思います。お楽しみに!