健康器具の修理 −その2−

おはようございます、Tomです。昨日は、娘が山形へ帰るというので、車2台で山形に行ってきました。初心者がいきなり雪と高速では、危ないんじゃないかと思い、高速を通らず一般道を選びましたが、ところが笹谷の登りと下りは猛吹雪で、圧雪15cmくらいで、かえって大変でした。でもしっかりとエンジンブレーキで運転できたようで、娘もいい練習になった様です。

さて、今日の修理は、先日実施した、健康器具のコントローラです。前回は、温度フューズと抵抗がハイブリッドになっている、モジュールが壊れている事が判りました。そこで、今回は何故この温度フューズが切れたのか?また、何故2本の抵抗の1本がショートしているのか?を解析する事にします。

1.基板を取り出す
 故障解析や修理を行うためには、まず基板を取り出さなければなりません。

 1)ツマミとボリュームを取り外す
   まずは、ボリュームのツマミを六角レンチで取り外し、VRをパネルから取り外します。 
  

 2)基板のネジを取り外す
 次に基板を固定しているタッピングビスを取り外します。

 3)スイッチ、パイロットランプのハンダを取る
 そして、スイッチとパイロットランプのリード線のハンダ付を取り外します。

 4)基板の取り出し完了
 

2.温度フューズ+抵抗のハイブリッド抵抗を取り出す
  まずは、ハイブリッド抵抗を取り出し、素子そのものを確認します。Tomは、温度フューズが切れているの良しとして、どう考えても抵抗がショートしているのが考えられませんでした。

 1)ハイブリッド抵抗を取り出す。
  
 
 2)導通をチェックする
  取り出したハイブリッド抵抗の確認をします。やはりTomの思惑通り、温度フューズは切れていましたが、抵抗はどちらも360Ωで正常でした。

 3)基板をチェック 
  基板をチェックすると、抵抗の片側が基板でショート状態になっていました。これなら納得です。

3.電解コンデンサを確認する
 次に劣化しそうな電解コンデンサの容量をチェックします。

 1)1μF
  容量抜けは無いようです。


ついでですので手持ちの新しいモノに交換します。

  

 2)47μF
 これも容量抜けはありません。
  
 これも新しいものに交換。

 3)220μF
 これも大丈夫ですね。

 これは、先日アンテナアナライザーで一度使って見ましたが、大きくて入らなかった為取り外したので、まだ新品ですのでこれを使用しましょう。

4.サイリスタ・トライアックの確認
 多分半導体は大丈夫だと思いますが、一応念のため、サイリスタとトライアックを確認します。

 こちらも大丈夫です。

5.ダイオードの確認
 残るはダイオードしかありません。ダイオードを一本ずつ確認します。
 これも大丈夫ですね。


 全て、部品は大丈夫の様です。そうなると、この故障は温度フューズが切れただけのようです。温度フューズが切れるのは、故障の原因がなくともたまにあることなので、まずは温度フューズを交換するだけで様子見をしてみるのも手かな?と思います。