TS-850の修理 −その6−

おはようございます、Tomです。週末は寒くなるという予報でしたが、昨日は暖かかったし、今朝もさほど寒くないようです。
昨日は、息子の大学受験の合格発表でした。会場では14:00に発表で、ネットでは14:30という設定です。我が家では、自宅で家族皆でネットで確認する事にしました。14:30きっかりに合否の受付画面が可能となり、早速受験番号、続いて生年月日を入力。リターンを押下すると、『合格』でした!良かった!でもネットで確認するとなんか盛り上がりませんね。まあ、いずれにせよ、一山越えました。息子は、私の後輩となりました。

さて、先日から続けているTS-850の修理ですが、あれよあれよという間に、その6迄来てしまいました。何せ、途中で受信が出来なくなるという問題が発生し、修理している間に壊している状況です。これは、大変困った。
しかも、昨日のところでは、問題はDDSのICの様でした。そこで、このDDSに関して調べてみると、かなり評判が悪い事が判りました。

http://jk1nmj.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/ts-850-6da6.html
http://homepage3.nifty.com/jk1nmj/res/ts850s2.html

このDDSは、当時KENWOODYAMAHAに作らせたカスタム品の様で、YM6331は、故障が激しいようで、その後は、YM63312という改良品に置き換わっている様です。
TomのTES-850は、幸いYM63312という、後期の物でしたので、問題はないと思います。
ネットで調べてみると、KENWOODには既に在庫がなく、北米の方でネット販売している様です。

1.最後のあがき
 昨日は、問題のDDS周りを、色々と調べてみましたが、どうも何ともない様です。そこで、Tomは閃きました。もしかするとIC3は、送信の時だけ出力されるのでは?

早速、やってみました。

 1)受信状態(SSB)
 

 2)送信状態(SSB)
 

ビンゴです。このIC3は、送信時に波形が出力されるようですね。
と言う事は、IC3は恐らく壊れていないのでしょう。良かったです!


2.ブロック図と回路図をにらめっこ
 また、振り出しに戻りました。段々混沌としてきましたね〜。でもこういうのは修理では当たり前にある事で、これが長ければ長いほど直った時の感動はあるので、今は我慢です。コンデンサに、しっかりとストレスを充電しておきましょう。

さて、冷静になって、今一度、全体のブロック図とDDS周りの回路図を時間をかけて追いかけました。

すると、LSBの受信に必要なのは、8.37MHzの周波数であり、今回DDSで発信していない8.87MHzのUSBの周波数ではないので、なんとかなりそうです。

3.RFAMPの出力を調べる
 RIFアンプの入力、つまりRFアンプの出力をオシロで調べてみます。ここで出力が確認出来れば、IF基板がNGであり、出力が確認出来なければRF基板がおかしい事になります。

 1)これがIF基板です。

 2)IF基板のIN/OUT
ここにRF基板からの入力とRF基板への出力の同軸が刺さっています。

4.RF基板からの入力を調べる RF基板からの入力同軸を引き抜き、信号を確認します。

 1)同軸が壊れた
  ところが、同軸コネクタを外そうとした瞬間、ケーブルがコネクタから抜けてしまいまいした。もしかしてコイツが犯人か?そうだといいんだけど・・・とTomは思った。


  

 2)同軸コネクタを取付
 そこで、ハンダゴテで、同軸コネクタを取り付けました。

 

 4)RFの出力を確認する。  
 RF基板の出力をオシロで確認しました。ところが出力は全く出ていませんでした。

この結果から判断すると、RFユニットが問題なのでしょうか?

5.RFユニットカバーをバラす
 RFユニットが問題ということであれば、RFユニットのシールドカバーを外さなければなりません。

 これを外すとこんな感じです。


今日は、ここ迄です。RFユニットの出力はほんとうにでてないんでしょうか?明日は、そのへんのところを中心に調べてみましょう。