YAMAHAのスピーカーNS-690の修理 ーその3ー

皆さんこんにちは、Tomです。三連休の最後の休日を如何お過ごしでしょうか?Tomは、昨日の運動会で腰を痛めてしまい、何処にも行けず家でスピーカの修理をする事になりました。
こんなに天気がいいので、ゴルフでも出来ればいいのですが、腰を痛めてはどうしようもありません。
非常に勿体無いですね。

さて、NSー690のスピーカの修理(と言っても予行演習)もいよいよ大詰めです。今日は、最後のヨークを接着する時のセンター出しをするための治具作りを行います。

1. 治具の材料

これが治具の材料です。以前プレイヤーを製作した時にフォノモーター部の穴を開けた残りの板とデカイボルトとナット、フックか何かのブラケットです。その他は、1分で硬化するエポキシ接着剤と金属用エポキシパテです。

2. ナットの一角を削る

先ずは、ナットをブラケットに固定する為、一角をグラインダーで削り取り、面で当たる様に加工します。

3. ナットをブラケットに接着する。

次に、1分間で固まるエポキシ接着剤で、ナットをブラケットに接着します。

4. ヨークと同径の穴を開ける。

接着剤が硬化する間に、板にヨークと同径の穴を開けます。

1) ヨークの内径の穴を開ける
先ずはきちんとした穴を開けるため、ヨークの出っ張りの径の穴を開けます。

2) ヨークの径をけがく

次に、ヨークの出っ張りを先ほど抜いた穴に差し込み、ヨークのお尻の径をけがきます。

3) ヨークのお尻の径の穴を開ける

そして、ヨークのお尻と同じ径の穴を開けます。この穴は正確に開けないと意味がないので、ゆっくり且つ慎重に開けてゆきます。

4) 紙やすりで仕上げる

最後に、紙やすりで仕上げます。

5) 出来上がり

紙やすりで微調整し、ヨークのお尻がギリギリで通る様にキッチリと穴を開けます。

5. ナットとブラケットの接着を強化する。

穴を開けている間にブラケットとナットの接着剤が硬化した様です。
しかし、これは、基礎接着で、この上にエポキシパテで接着を強化します。

6. ブラケットを板に固定する

エポキシパテが硬化する間に、ブラケットを板に固定します。これで治具は、ほぼ出来上がりです。


7. センター出しのラインを引く

先ほどくり抜いた、ヨークのお尻の径の板を使用して、センター出しのライン引き治具を作ります。
作ると言っても、サンダーで円をさらに真円に近付け、そして、滑らかにするだけです。

この治具を使って、マグネットの上にセンター出しのラインを引きます。

8. エポキシパテが硬化しました

ライン引き治具を作っている間にエポキシパテが硬化しました。
これで治具が完成しました。


9. 治具をスピーカにセットする。

出来上がった治具をスピーカーにセットします。

センター出しのラインに合わせてボルトを送り、調節します。

10. ついでに治具を使い切る

センター出しのライン引きに治具をもう一つの治具として使用します。
それは何かと言うと、ヨークのお尻に両面テープを貼り、それに先ほどのライン引き治具を貼り合わせ、ヨークを持つ治具として使用します。

マグネットはとても強力なので、ゆっくりとヨークを下ろすのにとても重要な治具です。


11. エポキシ接着剤をヨークに塗布する

さあ、いよいよ大詰めです。
ヨークに90分硬化のエポキシ接着剤を塗布します。接着剤がはみ出ない量を塗布する事が重要です。

12. ヨークをマグネットに接着する

そして 、最後の工程です。
接着剤を塗布したヨークを治具を通して、マグネットにセットします。
一回目は、途中マグネットの磁力に負け、斜めにセットしてしまいました。
すぐに取り外し、もう一度やり直し。
それでも上手く入らず、3度目にようやくセットすることが出来ました。


やっと治具も出来上がり、なんとか修理が出来る環境になりました。
しかし、最後のヨークを失敗なくセットする方法には、まだ改善の余地がありそうです。
今回は、ここまでです。
本番まではもう少し練習するか、治具を改良します。