クラニシ アンテナアナライザー BR-510の修理 −その4−

おはようございます、Tomです。今朝は天気が悪いので、早起きはしたものの、ゴルフの練習が出来ませんので、修理をすることにしました。

さて、昨日から実施している、クラニシのアンテナアナライザ−BR-510の修理ですが、リファレンス機もお借り出来たので、俄然やる気が出てきました。
そんな訳で、昨夜の修理の続きの記事です。

1.BR510の回路図と故障箇所の想定

 1)回路図
 まずは、回路図を見て、全体の把握と、故障箇所の想定を行います。
 これがBR-510の回路図です。
 しかし、この回路図は、動作のメインとなる部分しか書いておらず、実際の基板毎の回路図とはなっておりません。


 2)機能の想定

 この回路図をベースに以前の修理したときの記憶を辿り機能を想定してみました。
 

 3)故障箇所の想定

 故障箇所のあたりをつけます。
 依頼された方の故障のタイミングは、『電源に過電圧を加えた時からメーターがおかしくなった』との事でしたので、回路図の枠で括ったOPアンプがやられたのだと、想像します。


 4)実際の部品の想定

 実際、Tomはこの基板がメーターに直付けになっているので、この基板にが怪しい。そしてそこにOPアンプも付いているので、それが怪しいと考えていました。
ところが、交換実験をしたら、この基板は白だったのです。


2.信号線を確認する。

 次に、基板の9ピンコネクタの信号を確認することにしました。
 

 1番ピン

 2番ピン

 3番ピン

 4番ピン

 5番ピン

 6番ピン

 7番ピン

 8番ピン

 9番ピン

【確認結果】
どうやら、これは電源ラインですね。
1〜3ピン:GND
4,5ピン:5V
6ピン  :-12V
7ピン  :+12V
8ピン  :不明(ハイインピーダンス状態)
9ピン  :5V

お借りしたリファレンス機のこのコネクタの信号線と比較しましたが、同じ結果でした。
 よく考えたら、この基板は、ACアダプタの入力がありますので、おそらく+9Vから各種電源を作っているのでしょう。
OPアンプを良く見たら、LM358ではなく、4558のOPアンプでした。最近Tomは老眼が入り、OPアンプの文字が良く見えなくなって、勘違いをしてしまいました。情けない・・・。
でも、これでこの基板が白である事が確定になりました。

3.LM358を探す

 それでは、LM358は、どこにあるのか?
 基板をひっくり返したら、発信回路の基板に何やらそれらしいOPアンプがありました。

 マクロで拡大して撮影すると・・・・・おおっ!やはりLM358でした。 

次回から、この周辺をリファレンスと比較して当たってゆきますね。
それではお楽しみに!