おはようございます、Tomです。今日は、小雨がパラついていますね。関東では、大雨だとか・・・。明日は、北関東まで遠征してラウンドなんですが・・・。さすがの晴れ男も今回の低気圧には勝てないか?
さて、先週まで特集しておりました、クラニシのアンテナアナライザですが、一応、ショットキーバリアダイオードのお陰で、直ったかに見えました。その後の状況からスタートしましょう。
1.周波数を振ってインピーダンスとSWRを確認する。
その後、無線に詳しいお友達のSakaさんから聴いた通り、周波数を振って確認してみたら、145MHzではOKであったのが、周波数が低くなると(7MHz付近)急にインピーダンスが上がる事が判りました。
②インピーダンス
インピーダンスは、きっかり50Ωを指していませんが、まあ良いところですね。
2)7MHz帯
②インピーダンス
ところが、インピーダンスは、高い値を示しています。ちなみに3.5MHz帯ではメータが振り切れました。
2.原因は?
通常一般的に販売されているショットキーバリアダイオードは、スイッチング電源用だそうです。
そして、このアナライザに使用されているのは、無線の検波用に使用されているものなので、電源用のものを使用したためにNGだったとの事です。そして、このアナライザに使用されていたものは、もう廃番になっており、非常に入手が困難だとのこと。
互換品に1SS99というダイオードがありますが、これも入手困難です。
3.Sakaさんから朗報
ところが、先日Sakaさんから朗報が。
どうやら、Sakaさんがヤフオクで1SS99を落札したらしく、『自分も無線機の修理に使用するので、一緒に買う?』と言われ、Tomも『それじゃ20本買います!』という事でお願いをしました。そんなわけで、この修理は、急に先が見えるようになりました。
4.ショットキーバリアダイオードが入荷!
昨日、Sakaさんから『1SS99が届いたので、持ってきたよ〜。』との連絡がありました。そこで、昼休みにSakaさんのデスクに行き、貴重な1SS99を受け取ってきました。
『これで、週末の土曜日に修理が出来る!』とTomは心の中で叫びました。
5.これが1SS99だ!
昨夜、夕御飯を食べた後、例によって1時間ほど修理部屋へ。
これが、Sakaさんに購入して頂いた1SS99です。なんだかやはり特殊なダイオードですね。
6.交換
さっそく、同軸部の基板のショットキーバリアダイオードを1SS99に交換しました。
ついでに、基板や配線も綺麗に。
7.動作確認
② インピーダンス
2)7MHz帯
② インピーダンス
動作確認結果、周波数を振ってもほぼ同じ値を指すようになりました。
メデタシ、めでたし。
8.ケーシング
9.再度動作確認
ケーシングした後に、再度動作を確認します。
多少誤差はあるものの、動作はOKです。
10.実アンテナで確認
Tomの家のGPアンテナで、実際に確認。
ほぼ144.2MHz付近で共振しているようです。
大丈夫ですね。
11.清掃して終了
最後は、綺麗に清掃をして、終了です。
これで、クラニシのアンテナアナライザの修理は終了です。
あすのラウンド前で良かった。気持ちは晴ればれです。
これでお天気も晴れればさらにGoodなのですが・・・せめて曇りでも・・・・。
12.御礼
今回の修理に関し、下記の皆さんにご協力を頂きました。大変ありがとうございました。
1) リファレンスのアナライザをお貸しいただいた柴田Camさん。
大変ありがとうございました。やはり、リファレンス機があると、非常に助かります。今後ともよろしくお願いします。
2)さまざまな部品の調達とアドバイスを頂いた、Sakaさん。
今回は、無線に関するご教示を頂き、大変ありがとうございました。また、なかなか手に入らない部品を購入していただいたり、Tomが保有していない部品のご提供も重ねて御礼申し上げます。
3)抵抗をご提供頂いた、Takeさん。
今回は、Sakaさんの抵抗を使用させて頂きました。この抵抗は大事に取っておきたいと思います。大変ありがとうございました。
4)修理の心得をご指摘くださった、もう一人のTomさん。
今回は、久しぶりの修理でしたので、少しあせりもあり、先走ってしまったところを、ズバッとご指摘頂き、大変ありがとうございました。昔を思い出し、冷静に方針を立てるようになりました。
みなさん、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。