Micro ターンテーブル DDX-1000の修理 −その3−

こんばんは、Tomです。今日は、昨日と違い涼しい一日でした。でも、湿度は少なく、梅雨らしくない天気でしたね。東京三鷹市では、氷が雪の様に積もったそうです。


さて、今日で3回目を迎えるMicroのターンテーブルの修理ですが、昨日は、ターンテーブルの底にある臓物をすべて取り出し、ターンテーブルを回転させながらオシロのプローブるをあて、信号を確認できる環境を作りました。

それでは、サーボ回路の肝となるところの信号を確認しましょう。

1.電源の確認
 
  まずは、電源の確認です。電源基板からサーボ基板へ供給されている信号を確認します。
  

電源の電圧は、+18Vで正常です。

2.OPアンプの電源


電源電圧は、+18VでOKです。
この電源は片電源ですので、もう一方はGNDです。


 次にサーボコントロールを行う、OPアンプ4580の各信号を見てみましょう。


3.サーボのリファレンス電圧

 最も怪しいと思っていた、サーボのコントロール用のリファレンス電圧を見てみます。

 1)45回転のリファレンス電圧 MAX

 2)45回転のリファレンス電圧 MIN

 3)33回転のリファレンス電圧 MAX

 4)33回転のリファレンス電圧 MIN


 これらのリファレンス電圧を見る限り、あまり問題はなさそうです。

4.速度検出信号(マグネチックエンコーダー
 
 1)エンコーダー出力
次にマグネチックエンコーダーから出ている出力です。


 
 2)第一段目のOPアンプの出力


 3)第二段目のOPアンプの出力

これを見る限り、きちんとサーボがかかり、スイッチングしているように見えます。
確かに33回転の速度は速いものの、ボリュームで速度が変化するので、サーボが効かないわけではないようです。

5.ポリプロピレンコンデンサの確認

 読者のかたらからアドバイスがあり、ポリプロピレンコンデンサが怪しいとのご指摘がありましたので、主要なポリプロピレンコンデンサと思われるコンデンサの確認を行います。Tomの経験ではフィルム系のコンデンサは、経年劣化はないと思いますが、一応確認します。


 
 1)容量計で測定 
  0.1μF(104)のコンデンサの容量を測定。
  

  多少のバラツキはあるものの、ほぼ容量は問題なしです。

このように、毎日1時間確認してまいりたいと思います。

纏め

ターンテーブルを回転しながらオシロで確認できることは大きな前進ですね。
もう少しで、原因がつかめると思います。