トラクタのロータリーの爪交換の巻

おばんです、Tomです。『おばんです』というのは、宮城の方言で夕方のあいさつです。本当は、『お晩方です』が正しくて、もうそろそろ晩ですねという意味だと思います。

今日は土曜日、皆さんはいかがお過ごしでしたか?
Tomは、髪切りと1年越しのトラクタの爪交換で有意義な時間を過ごしました。

さて、髪切りは別として、トラクタの爪交換はなぜ1年越しなんでしょうか?
それは、2013年の2月に遡ります。
2014年の2月、そろそろ春になるので、今度の春にはトラクタのロータリーの爪を新しく交換し、綺麗に畑を耕すぞ!(でも、Tomは農業殆どしていませんが・・・)と意気込んで、トラクタのロータリーの爪をネットで購入していました。

この爪は、ゴールド仕様で普通の爪よりも耐久性が高い商品でした。

ところが3月に神奈川に転勤になり、爪の交換どころではなくなりました。
先日、物置を見ていたら、トラクタのロータリーの爪を見つけ、おおー!これをしなくては!と思ったので、今週末のイベントに予定していました。

そんな訳で、今日はトラクタのロータリーの爪の交換です。
爪の交換と言っても、爪を固定しているボルトとナットは、かなり錆びついていて、簡単には取れないと思っておりました。
そしたら、お友達のKamiさんが良い事を教えてくれました。

それは、錆びついたナットをバーナーで焼き、錆びを焼くだけでなく、ナットを膨張させることでそこに隙間が出来き、固着したナットが外れやすくなるとの情報でした。そこでTomは事前にカセットボンベのガスバーナーを購入。準備万端です。

さあ、ロータリーの爪交換の作業に入りましょう!

1.トラクタの洗浄

 1)トラク
 まずは、汚れたトラクタの本体とロータリーを洗浄しましょう!
このトラクタは、すでに40年位経過しているものです。
東日本大震災の年の5月の連休に塗装&整備をしたので、何とか体は保っていますが、ロータリーの爪はもう殆ど駄目です。まずは、本体とロータリーを綺麗に洗います。

 2)高圧洗浄機
 洗浄は、高圧洗浄機で行います。
この高圧洗浄機は、Tomの家の外壁と犬走りの汚れを落とすためにずいぶん前に購入したものでした。


 3)洗浄
 さあ、洗浄しましょう!

 本体は綺麗になりました。


 そして、ロータリーも綺麗に!
改めてロータリーを綺麗にすると、ロータリーの爪が短くなっているだけでなく、爪が付いていない場所もありますね。

2.爪の取り外し


 1)CRC556の塗布 
  さて、爪を交換するには、まず古い爪を取り外さなくてはなりません。
  爪を止めているボルトとナットは、長年の錆びで固着しているものと思います。
  しかし、ガスバーナーで取り外すのは、最後の手段と考えています。
  その前に、まずは潤滑剤である、CRC-556をナットに塗布します。

 2)レンチに延長アームを取り付け
  ナットの取り外しには、頑丈なラチェットレンチ(単管パイプのジョイントをしめるレンチ)が使える事が判りました。それだけでなく、それの柄を延長できる鉄パイプを見つけました。これはタイヤを交換するときフロアジャッキのアームです。これをレンチの先に取り付けると、モーメントが倍になり、錆びたナットにも少ない力で大きな作動力を与える事が出来ます。

 3)ロータリーの固定
 爪を交換する為には、ロータリーを固定する必要があります。
 それには、ロータリーのギアを入れる必要があります。

 4)ナットの取り外し
 さて、いよいよナットの取り外しです。
 バーナーで焼く前に、アームを延長したレンチでゆっくりと回してみました。すると、何とかナットは回ってくれてたので、助かりました。CRC-556とモーメントの威力はすごいです。

 5)取り外した爪と新しい爪
 何とか爪を取り外しました。
 新しい爪と比較すると、こんなに違います。これは一番短いものですが、これじゃ全然駄目ですね。

 

3.新しい爪の取り付け
 古い爪を取り外したら、新しい爪の取り付けです。取り付けは方向性に注意をしなければなりません。爪は曲がっていてその曲がりが、土をひっくり返すのですが、それには方向が右左の2通りあります。その方向を決めるのはナットの方向です。曲がりの方向をナット側に合わせると、方向がうまく合わせられます。

ナットも、新しいものに交換します。


 

4.思わぬトラブルが・・・・
 その後順調に進んできましたが、途中、思わぬトラブルが発生しました。
 それは、ボルトのハウジングにガタがあり、ボルトが空回りする場所がありました。
 これでは爪を取り外す事が出来ません。

 このガタの隙間の部分に薄い何かを挟んでやらないと、いけません。
 何か精密なものを入れないと・・・・・・精密?そうが精密ドライバがありました。
 セットものではなく、一本だけ残っていた精密ドライバあったので、それを刺し、ハンマーで叩いて入れ込んでやると、しっかりと固定出来、なんとかナットを取り外す事が出来ました。


5.なんとか半分終了!
 1時間半経過、何とか半分交換が終了しました。
 なかなか良い感じでしょう?

6.最後の一本に!
 その後、何度か上記の空回りのナットもありましたが、なんとか最後の1本の取り付けになりました。

 

これを取り付け、レンチで締めて終了。


7.出来上がりました。
 13:00に始まった爪の交換は、15:30に無事終了!
 ゴールドの爪が、夕日に輝きますね!


これで、Tomが生きている間は、トラクタの爪を交換することはないでしょう!
一安心です。