冬のアンプ製作 −その10−

こんばんは、Tomです。今日は午前中穏やかな日でしたが、午後は、風が強く、少し雪まじりになりました。

さて、今日は少し時間を見つけてアンプの製作を行いました。今日の作業は、ドライバ基板の動作確認と温度補償ダイオードの設置です。

1.GNDの設置 
まずGNDの設置を行います。GNDは非常に大事なので、菊座を使用し、接触抵抗を低くします。
 

 基板のGNDを接地する。

2.温度補償部分をショートする。
 1)パワートランジスタのコネクタをはずす。
  まずは、パワートランジスタをいきなり飛ばさないために、パワートランジスタのコネクタをはずします。

 2)温度補償ダイオードの端子をショートする。
  次にテストをする前に、温度補償ダイオードの端子をショートさせます。

 3)そして、アイドル電流調整用ボリュームも0Ωにします。

 4)SP端子の動作を確認
 さあ、電源を入れます。SP端子にオシロのプローブを繋ぎ、電源をON!

 これで最初少し電圧が振れ、0Vに向かって補正されればOKです。

 5)ドライバートランジスタの発熱を確認する。
 一応動作はしているようですが、基板のトランジスタが異常発熱が無いかを確認します。

3.温度補償ダイオードを製作する

 1)温度補償ダイオードの代用品
 温度補償ダイオードと言っても、トランジスタを使用します。トランジスタは、Tomのお気に入りの2SC1815を使用します。

 2)トランジスタダイオードに変身させる。
 さあ、このトランジスタを使用して、ダイオードにします。ダイオードにするためには、コレクタのリードをちょん切り、エミッターとベースのみを使用するのです。
 

 3)このトランジスタを3連にする。
このエミッタとベースをねじり、半田付けして、3連ダイオードにします。

こ〜んな感じ!

 4)熱収縮チューブをかぶせ完成!

4.ヒートシンクに設置

 1)裸部分をホットメルトで絶縁
 接合部分やコレクタは、裸なので危険です。そこでホットメルトで絶縁します。

 2)ホットメルトを厚く塗る
 当初、ホットメルトは絶縁に使用しようと思ったのですが、これを厚く塗ることで、ヒートシンクの隙間と同じくらいになれば、このトランジスタを設置することが出来ます。

 3)ヒートシンクにぴったりのサイズで固定
 ヒートシンクに仮止めしてみます。なかなかいい感じです。

 4)トランジスタにシリコングリスを塗布する
 ヒートシンクの熱を効率よくトランジスタに伝えるために、シリコングリスを塗布します。

 5)ヒートシンクに設置する
 さあいよいよヒートシンクに設置します。ホットメルトの厚みをヒートシンクにぴったりに作ったので、押し込むだけで設置が出来ました。しかも、ホットメルトの樹脂は弾力性があるので、しっかりと取り付けが出来ます。

さあ、明日はいよいよ調整と音だしです。
どんな状況になるか楽しみです。