こんばんは、Tomです。今朝、今日はちょっと寒いな〜と思い、寝室のカーテンを開けたら、何とバンバン雪が降っているではありませんか?昨日の雨が雪に変わったのですね。でも、ほとんど積もる気配が無かったので良かったです。
さて、今日の話題は、先日お友達のNanさんから預かった、ケンウッドのハンディー無線機の修理です。ちょうど1ヶ月くらい前に預かったのですが、忙しかったのと、修理の波がマイナス方向に向いていたので、あまり深入りはせず、途中でやめて蓋をしてしまいました。
ところが、最近修理のサイクルがプラス目に出ているので、先週末思い切ってトライをしました。
1.早速前回のまでのバラシ
まずは、前回バラしたところまで、バラシます。
4)ここで、前回までのバラシ終了。
ここまでのバラスと前回までのところまで来ました。前回止めたのは、この奥のネジがドライバーではずせないことが判ったからです。
2.さらにバラす。
さて、今回は最後までバラす事に挑戦します。
その鍵を握るのは、ボリュームや、BNCコネクタを固定している部分を取り外す事です。
1)ボリュームのナットを外す
ハンディー機のボリュームを止めている丸型のナットを、先の細いラジオペンチを使って取り除きます。
2)BNCコネクターのナットを外す
3)基板を外す
さらに一番上の基板を取り外します。
ファイナルユニット基板を取り外すと、すべての臓物をケースからはがし取ることが出来ました。これで修理は前に進んできました。
3.外部電源を接続する
基板はバラバラなので、バッテリーは接続することが出来ません。
そこで、外部電源を供給します。まずはコネクタを接続し、基板のGNDとの導通を確認して、コネクタの極性を確認します。
コネクタにDC12Vを接続し、動作を確認します。これで、基板を引きだした状態での動作は可能となりました。これが出来ると、修理は大きく捗ります。
4.スピーカーラインを遡る
今回の故障は、スピーカーから音が出ないという故障です。イヤーフォンコネクタからラインを引き出しても音が出ませんでした。これは接触不良なんていう簡単な問題ではありません。おそらく、それを駆動しているアンプなのだと思っています。
そこで、イヤーフォンのコネクタのラインからアンプ迄遡ります。回路図がないので、この細かいパターンを追いかけるしかないのです。
3)アンプの場所を追いかける
別基板のパターンを追いかけます。途中、両面の裏側にパターンが走るのでスルーホールに撚り線の一本を通し、裏側のバターンの場所を見つけます。
いよいよアンプICにたどり付きました。
このアンプは、LM386というアンプで、8PINのフラットICでまるでOPアンプの様です。
でも、調べてみると、このアンプは利得が20倍〜200倍という特性です、直接スピーカーを駆動できるそうです。
これがLM386のデータシートです。
http://www.suzushoweb.com/pdf_file/484531e742ba4.pdf#search='LM386'
5.LM386の周辺を再ハンダする
まずは、LM386とその周辺の部品に半田不良があるかもしれませんので、再ハンダを行います。
結果、再ハンダでは、回復できませんでした。
6.LM386の電源と出力を見る。
次に、オシロスコープで、LM386の電源と出力を観察します。
このアンプの電源は5Vかかっていて問題は無いと思いました。
次に、スケルチをオフしたり、受信をした時のアンプの出力を観察した所、中途半端な電圧でした。
ちょっと怪しいですが、Tomは半導体はそんなに簡単に故障しないと思っていますので
一応、入力信号も確認しましたが、ちょっと何とも言えません。
7.LM386Mをネットで探し注文
LM386Mをネットで購入できるかを検索しました。DIP品は沢山あるのですが、フラットICはなかなか手に入りません。やっと大阪のデジットというパーツショップで、フラットパッケージを見つけましたので、すぐに注文しました。
http://blog.digit-parts.com/archives/51556224.html
この修理は、このICが来るまで、一時中断です。
お楽しみに!