ビクターのレシーバーの修理 −その11−

こんばんは、Tomです。今日は寒かったですね〜。朝出勤時の気温は3℃、そして帰宅時の外気温も3℃でした。まるで冬に逆戻りです。関東では雪が降ったようです。

さて、先日から実施しているビクターのレシーバーの修理ですが、すでに昨日で10回を超え、流石のTomも焦ってきました。でも、諦めません、直るまで!

1.L側のリア出力のバリバリノイズの対策を考える
 L側の不具合は、フロントのゼロバランスがずれている事とリア側のバリバリのノイズの2つがありますが、まずは重症なバリバリノイズから考えます。

リア側の信号を見ると、どう見てもグランドが安定していません。

そこで、よくよく基板を見てみると、リア側はなぜかスピーカー出力もGNDもジャンパー線でコネクタとつながっています。これまでは、半導体を積極的に好感していましたが、ジャンパー線は見落としていました。しかも、ジャンパーはリア側だけのものです。これは期待できそうです。

1)スピーカー出力のジャンパー
 これはスピーカー出力のジャンパーですが、スタッドがあまり接触が良い感じではありません。この黄色いリード線がジャンパー線です。


これが、コネクタの手前のスタッドに半田付けされていますが、どうも接点が良くありません。


2)GNDのジャンパー
GNDのジャンパーは2本あります。(この黒いハーネスです)

なぜかリア側のGNDだけがジャンパーが飛んでいます。GNSDは回路では一番大切なのですが、なぜか不安定なつくりになっています。このジャンパーを再半田しました。


2.動作確認
 さていよいよ動作確認です。

 結果、L側のリア出力の信号は安定しました。

 やりましたね!この状態でワンショットトリガーをかけ10分放置しても、バリバリノイズは発生しませんでした。大成功です!

FMのホワイトノイズを入れてみました。
スピーカー出力は、下記のようにノイズがなく綺麗に増幅しています。

L側のリア出力に存在していた、GND不安定とバリバリノイズは、ジャンパーの接点不良の解消にてなくなりました。
対策ができると、なーんだという感じですが、それが分かるまでは大変でした。これが、古い機器の修理のわからないところですね。

あとは、ゼロバランスの正常化だけですね。
もう少しです、直るのが楽しみです!